E-M1 mark2がどれくらい高感度に強いのかの実験をするために夜にシャッターを切りました。どのくらいのレベルまでなら観れる画質なのか参考になればと思います。
余計な話は抜きにして
iso6400と12800を比べてしまえばやはりiso6400がきれい。iso12800では色再現性が結構限界を迎えている。なんか赤みがかってしまっている。ちなみにこの場所はiso6400、F1.4、シャッタースピード1/13を使わざるを得ないことからお分かりのように超暗い。普通なら写真を撮ろうとはまったく思わないくらいだ。ただねこがいたので無理をして撮ってみた。こうやって観てみるとiso12800も観れなくはない。両写真はピントのあっている場所が違うことには多めに観て欲しい。
次にどアップ
細かくみればやはり高感度なのでノイズでテクスチャーがぼやける。ただ拡大しなければ気にならないように感じる。
スマホよりは大分まし。マイクロフォーサーズとしてはやはりかなりノイズレスなのではないだろうか。確かに猫やボケてる部分が塗り絵のようになっているが左側の草や土は思ったより質感が残っている。正直もう見られないくらいの画像になるかと思いきや予想を良い意味で裏切ってくれた。
どんどん行きます
こうやってみるとiso6400もノイズを感じますね。先ほどの猫と雑草では背景がごちゃごちゃしていてノイズに目が行かなかったのかもしれませんが、開けたところや白色のような目立つ色があるとノイジーと感じざるを得ません。やはりiso12800色がおかしくなりますね。使わないほうが良さそうです。でもiso10000から6400までに大きなノイズ差を感じないのは私だけでしょうか?拡大したときのノイズの荒さはiso6400が勝っていますが拡大しなければさほどわからないかもしれません。
お次は
縞々はフリッカーの影響です。E-M1は改善されたとはいえまだまだフリッカーの影響を受けがち。
いちいち拡大写真貼るのめんどくさいから結果から言えばiso10000あたりから使えなくはないくらいになってiso8000で拡大しないならこれでいけるくらいになり、iso6400は普通に使えるくらいになり、iso3200で拡大しても問題はさほど無い位になる。勿論使える使えないはその人次第だけど自分がいいと思えばそれで十分。
スマホと比べれば天と地ほどの差がある。スマホならノイズ一つ一つが拡大しなくても見えそうなくらいだが、カメラはやはり使える画質をiso10000あたりから出してくれる。今まで習慣でなんとなくiso6400までとしていたがこれからはじゃんじゃん高感度も使っていこうと思えるようになった。それでも文句言うなら最新のフルサイズを買えば良い。さぞ素晴らしい高感度写真が撮れるでしょう。
私としては暗いとこや夜に写真を撮るのは三脚を使わない限りろくな写真にならないというのが持論だ。やっぱり日中や明かりのあるところで撮らないとなんというか空気感だとかが良い感じにはならない。しかも昨今のカメラは大分性能がいい。
話が逸れるが、最近オールドデジカメで古めかしい写真を撮りたい(十年前の図鑑や役所とかで使われてるなんとも色がどぎつく安っぽい写真だ)と馬鹿なことを考えていて、いろいろ模索している。その過程で知ったのが(その当時カメラをやっていれば当然だが)デジカメが普及したのはここ15年で、それまではまだフィルムだったのだ。1990年代にもデジカメたるものは存在したが驚くことに200万近い超高級品だったのだ。しかも写りはフィルム未満でバッテリーがアホみたいにでかく、稼働時間も短い。当時のそれらのカメラもいまや2万円ほどでオークションで買える。
次第に技術革新等で2003年頃にはデジタルが逆転した。ただその当時はフィルムカメラと性能ではどっこいどっこいだった。画質は正直まだフィルムかも。ではなぜデジタルカメラが優位になったのか?
それはパソコンとインターネットの普及がキーであった。一般人レベルにまでデジタル化が浸食していったのだ。そのおかげか当時の貴重なブログやレビューサイトが見れる。どーせ死んでるブロガーだろwwと思って新しい記事を次々に見ていったらなんと未だに更新されている方も少なからずおり、ネットの生き字引とまで言えそうだ。まd続いている事実に感動すら覚える。彼らのブログの当時の記事では
"40万画素すばらしい。世界が変わった" "8Mセンサーはパソコンの解像度が追いつかないから画質を確認できない!" "二度とフィルムはしない。時代遅れ" "32MBのスマートメディアを秋葉原で3万円で買いました。使い切れるのか?"
など今となってはあまりに差があって笑ってしまうくらいだ。勿論当時としては最先端であったのだ。40万画素なんてちいさ過ぎてpcで表示できるのか心配してしまう。32MBなんて最新のフルサイズミラーレスのワンショットに満たない。スマホですら128GBの保存スペースが標準になりつつある。現代人は1TBのHDDを平気で持ち歩き、使いきってしまうほどだ。
とかほざいているが未来の私達は今の私達を笑うだろう。スマホは過去の遺産となり、カメラメーカーは滅び、1PBの超小型データ保存チップができるだろう。1PBは1TBの1000倍のことだ。デジタル技術のここ数年の進歩は凄すぎる。その時代を生きているとそのすごさがわからなくなる。ふと過去を振り返ってやっと気がつかされる。
話を戻して高感度
もう割と十分なとこまで来たのではないか。勿論将来はマイクロフォーサーズがiso12800が常用になるだろうけどぜっっったいそれを使う機会は少ない。野鳥や高速に動く被写体を撮るとかじゃないともう十分じゃないか?iso3200が使えるようになった数年前でカメラは十分進歩したと思う。高感度が使えるに越したことはないけど、ホンキモードのときは私は絶対にiso800を超えないようにしている。多分皆さんそうだと思う。その理由は簡単で画質の絶対的信頼ができるのがiso800や200あたりだからだ。そう考えるとフィルムでも結局十分かもね。くわしくはわからないけど。
でも普段使いなら全然iso10000もマイクロフォーサーズで使えますよということを今回言いたかった。
さてクイズ
この写真はisoいくつだろうか?
1.iso6400
2.iso10000
3.iso16000
お次は
1.iso6400
2.iso10000
3.iso16000
答えは
上から
iso16000
6400
12800
10000
8000
でした。ぱっと見じゃまったく違いわかりません。マイクロフォーサーズ=高感度がネックと思っている人は参考にしてみてください。マイクロフォーサーズってだけでいろいろ劣っているように言われるけどそんなことないし数年前のフルサイズよりは絶対高感度が強い。しかもコンパクト。
以上つまらない記事でした。おしまい