なんやかんややってみたかったフィルムに初挑戦しました。これからフィルム始めたい人の役にたてばと思います。
なんでフィルム始めたか
フィルム調現像に憧れていたものの、実際にやってみるとやり過ぎな気がしたりなーんか不自然な感じになるんですよね。
そして次第に写真を汚しているだけなんじゃないかなんて思い始めました。
そんなもやもや気持ちをしていたとき、
"フィルムすりゃええんや"
と小学生並みの閃きをし、オリンパスのオールドレンズをある程度持っていたのでこれならいけそうやなということではじめちゃいました。
オールドレンズ持ってないよ~という人はニコンキヤノンユーザーで同じメーカーのレンズをフィルムでも使いたいという人以外は
コンパクトフィルムカメラを個人的におすすめします。理由は後述
カメラはどこで買うか?
A.ヤフオクとかメルカリとか中古カメラ屋。
正直本気でどんくらいやれるのかわかっていなかったのでとりあえずヤフオクで安いフィルムカメラを買いました。
その名は
オリンパス OM-10
今でもOM-D EM-10シリーズがあるんですが10なので今も当時も廉価モデルですね。
こいつヤフオクで2000円くらいで一応動くという旨の書かれたものを落札しました。
で、届くが
"なんやこれ不良品やんけ"
シャッター切れないしなんかどこもかしこも動かないやんけ
届いた喜びが20秒で戦慄へと変わった
そういうことで写真に詳しい友人に泣きすがったのである
すると
"これそういうもんやで" と言われた
フィルムカメラというものはもう何十年か前の代物であるが、私達の想像の何百倍もよくできていて、フィルムを撮り終わったら自動でロックモードのような状態になり、それ以上フィルムを感光させる恐れを防いでいるようだ。
だからシャッターは切れないしミラーは斜めってるしファインダーは見えないしという状態であった。
後日Youtubeで適当に操作方法を学び、軍艦のうえにある丸っこいやつについてる取っ手みたいなのを引き抜いてあげるとフィルムカメラのフィルムを装填する場所があく。
そしてしかるべき場所にフィルムをいれてくるくるまく(もう覚えてない)
すると
ファインダーはクリアに見えるしシャッターも動くし巻き上げレバーも機能した。
"我が世の春が来たわ"といわんばかりである
1979年発売なのでもう産まれてから40年は経っている。
身の回りのもので40年前からとっておいてあるものなんてそうないけどフィルムカメラはかなりの台数がいまだに残っている。そして多くが日本製。
これこそ真のジャパンクオリティというやつじゃなかろうか。
フィルムカメラは当然フィルムの枚数しか撮れない。初めてのフィルムはもしカメラが壊れててもいいようにと一番安いフジカラーiso100とかいうやつにした。
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↑これ
初めてのフィルムだから正直いいのか悪いのかわかりません(笑)
それでは実写に移ります~
記念すべき第一枚は...
はい。失敗です(笑)
最初フィルムを所定の位置に送るためにかちゃかちゃしてたら間違えて撮ってしまった一枚です。
さっき
を撮った後に"OM"の名を継承するハイスペックフラッグシップミラーレスカメラ(長い)のE-M1 Mark2を撮影したのがこちら
んんんんんんんん
修正すると
んんんんん完全にハイライトは飛んでしまっていて原型がない。
あとボケがすごい。これがフルサイズか! という反面ボケすぎだ。最短撮影距離でZUIKO AUTO 50mm F1.4 でF2.8とかのはずだけどグリップ付近しかピントが合ってない。フィルムにとってはボケは大敵なのかもしれないと感じる一枚。
これみて35mmのフルサイズいーらねってなりました。
露出はオートで撮れるのがOM-10なのだが、じつはのちにマニュアルアダプターモードになったままで撮っていたことに気が付いた。
露出をオートじゃなくすアダプターがあってそれのこと。おそらくそのモードになっていたせいで露出が固定されていてこうなったのだろう。初心者だから許して~
うん。なるほど、フィルムっぽいぞ。この色合いの理由は色温度の高さやな
デジタル写真からフィルム写真にレタッチするのがブームなら逆にフィルム写真をデジタルにしてやろうじゃないか
ということでフィルムをレタッチするという怒られそうなことをしてみた
うーん。やっぱりフィルムっぽい(フィルムだし)
少し色温度落としたくらいが好きかもしれない。この写真はだいぶ色温度下げたけど。
私の腕のせいであろうが、露出オーバーだとへんてこになる。二枚目はどうにかうまくいっている。空の色とかいかにもフィルムといった感じ。
ありゃりゃピントあってない。
これまともなほうのカット。なんか雰囲気ありますよね。ただ、猫の顔は潰れてしまっています。
他には
撮っている本人はピントは合ってると思っているんですがね、、、。
こういう被写体ならボケないからどうにかなるけどやっぱりピントが難しい。拡大しないならば画質としては概ね問題無いでしょう。
この駅での停車時間が短いためにサッと撮りましたが、デジタルほど心の余裕がないためになかなか思い通りにいきませんが、古い電車とフィルムという夢はかないました。
デジタルで撮ったのがこちら
画角は違えど、やはり質感描写に解像度が一役買っているのがおわかり頂けます。
で、フィルム調に似せたのが
黄色のくすみ具合は違いますが、ぽいものは作れました。
レシピはトーンカーブの左端を少し上に平行移動して、ハイライトを少し盛り上げました。そして黒レベルを下げてゆるくして、色別補正で黄色の彩度を落として、黄色の明るさをあげました。さらに色温度を上げ、ホワイトバランスをやや緑にして完成です。
比較
ミラーレスになれていると光学ファインダーでマニュアルフォーカスをし、感覚で水平をとる大変さがわかりました。この写真は気合いで水平に近いように撮れましたがそれ以外はズレ気味です。
水平ってほんと馬鹿にできなくて、それが決まるだけで全体の印象がピシッとしますよね。
当然ですけどフィルムって感じですね。ふとテレビにでてきたアメリカ人に英語うまいねって思ってしまうのと似た感覚です。
まったく同じ場所で換算で同じ画角になるようにしてデジで撮ったのがこちら。
色も寄せようとしましたが無理でした。写りすぎてますね。あとボケですが、マイクロフォーサーズなのでパンフォーカスになってしまいます。でもフィルムが35mmなだけあって左のパイプ付近がしっかりボケてます。
まったく同じ画角で同じ位置、似た体勢でとったのにも関わらず、フィルムのほうが広めに写っています。これはアスペクト比もありますが少し不思議ですね。
ボケ効果でフィルムのほうが立体感と奥行きを感じます。やっぱいいですね。
ちなみにフィルムが届く前はこんな感じなんじゃねかと現像していたのがこれ
想像と現実は大分違っていたことも勉強になります。
とりあえずはじめてのフィルムカメラはなるほどこういうものかというのがつかめただけでも良かったです。
フィルムカメラは撮る楽しさ、どんな写真になっているのかわからないわくわく感、フィルムを変える喜び、日本の技術力の高さなど色々感じられますいい趣味ですね。
ただピント合わせと水平が難しいです。ピント合わは勉強します。ファインダー内の○の見方がまだよくわかってないので、、、。すぐ結果をみられないのでもどかしいです。
あとは諸費用が結構いきます。
フィルムが600円くらい、現像とCD化がなんやかんや2000円くらいしてる印象なんで一本あたり3000円はみたほうがいいかもです。
今回はお試しということで激安の
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青森のカメラのみなみやさんにお願いしました。
爆安の400円でCD化までしてくれるという。
相場の1/4の値段です!実際に使ってみたら送りの切手は自分持ちですが確かに返送は無料でその上送ってすぐかえって来ました。いろいろこれから現像する店も変えてはみますが、速くて安いです!
カメラのみなみやさんありがとうございました!
結論
フィルム写真はやはりフィルム写真であり、デジタルで再現は本当の意味では難しい。そしてフィルムも予想以上にしっかり写るので普通につかえる!ただマニュアルフォーカスに慣れないと一枚ウン円でボツ写真を量産してしまう、、、。でもとっても面白いです。