はじめに結論から
- 現状ソニーが一番マシ
- キヤノンは全て高い
- 後発はまだ使い物にならない
- どれ買っても幸せになれない
フルサイズミラーレスを買うぞ!!
と意気込んでいる人に2020年7月の現状をお伝えしよう!
まずフルサイズミラーレスを出しているのは
ソニー
キヤノン
ニコン
パナソニック
シグマ
ライカ
の6社である。
フルサイズミラーレスの魅力は
・撮れる写真が見れる安心感
・設計が新しいことによる画質の高さ
・システムが軽量コンパクトである
ことだ
だが、各社まだ始まったばかりなのでなんともいえず未完成感がすごい。たぶん10年後にはどのメーカーも一定ラインまで落ち着き、これからの世界標準になると思う。
フルサイズミラーレスの歴史は
2013年10月にソニーがα7を発売したところから始まった。
当時は一眼レフが主流でミラーレスは初心者向けのような印象があった。数十年後を見越していたソニーはさすがだと思いますね。
そして遅れること5年、ついにニコンが動き出した。
そのたった5年は、カメラメーカーには激動の5年であった。ニコン、キヤノンは昔からのユーザーの多さにあぐらをかいて一眼レフに全力投球をしている間、ソニーや他社のミラーレスがどんどん新製品をだしてシェアを伸ばした。
その結果、もう一眼レフが主戦場でなくなる恐怖を感じてニコンやキヤノンが次々に参入する結果となった。
なので現在はまだソニーが強い。ここからはマウント別の話をしましょう!
王者ソニー
??? : こいつは、強力過ぎる!
ソニーは家電メーカーという印象を本当に覆した。現在はカメラ単体でも十分生きれるのではないか?というくらいだ。
圧倒的に小型軽量で、初代から今まで他社を引き離し続けている。
魅力と欠点は以下の通り
魅力
- 異次元の小型軽量ボディ
- ダントツのレンズ数
- ダントツの関連商品
- 圧倒的な性能
- 新製品発表までの短さ
- プロ機がある
欠点
- 小型すぎるボディ
- なのにデカくて重いレンズ
- ソニー価格
- 使いにくいメニュー
- ややボタンが少なめ
- ボタンが敏感で誤作動させやすい
- 見た目がダサい
- SDカードを入れる位置がメニューと逆
- 将来性が不透明
- レンズ性能が一部イマイチ
- 色味がキツイ
- 完全防水じゃない
魅力からいくと、他社のフルサイズミラーレスなんて一生かなわない小型ボディ。
このα7cを初めて見た時はめっちゃびっくりした。
このサイズに本当になるなんてね。近い未来ではカメラは初心者向け含めて全てフルサイズミラーレスかもなぁなんて思わせてくれた。
そしてレンズ数。やっている期間と資金力があるだけあってだいたい必要なレンズはそろっている。サードパーティーもいっぱい出してくれているので同じ焦点距離でも沼がいっぱい。ソニーはレンズとカメラの通信技術を公開しているので、純正でなくとも高速なAFやらが実現。レンズのみならず、うらやましくなるくらいのα関連グッズがある。
ソニーはやっぱり技術も凄い。あの小さいボディに最新技術を詰め込んで、かなり短いスパンで新製品をどんどんだす。なのに、中古はずっと暴落せず。つまり売れ続けているってこと。
ただでさえ凄いαシリーズにはα9やα1といったプロ機が存在しており、その性能は値段もだがミラーレストップ。ソニーの本気が見れる。
こっからは欠点。友人の方々に何度も貸してもらったので思ったことを書かせてもらう。はっきり言って性能はいいが、道具としてはどうなんだろうと思うことがある。
第一に、ボディの設計思想は極限まで小さく、前作と似た見た目で。それに対して、レンズは、できるだけ高画質にしよう!という思想なのだ。
その結果、"これ持って一日撮影は無理"ってくらいアンバランスだったりする。グリップが小さくて持ちにくいのだ。そのため、グリップの補助パーツがいろいろなメーカーから売られている。
このグリップ持ちにくい現象は最近のα7Ⅳとかでは改善されてきた。だが、古い機種はとにかく持ちにくい。ぶっちゃけ、レフ機のほうが重くても、レンズと合わせたバランスは上なのではとすら思った。
第二にすべてが高い。かなり強気な値段設定となっている。フルサイズミラーレスは至上を最近まで独占状態とはいえ、どれもお値段がお高めである。中古も高いままなのでそこそこの性能のカメラやレンズを買うなら100万は最低限覚悟しないといけない。
Eマウントの安いボディとレンズは本当にお勧めできない。
安いというと中古ならα7初号機かα7Ⅱだ。しかしα7Ⅱですら2014年発売で、画質は今のAPS-C、ひいてはM43に劣る。
α7Ⅱを使った感想だが、あらゆるレスポンスが遅くてイライラする。それにシャッター音がバカでかい。ミラーレスはなのに静音撮影はできなかったはず。
ISOは3200からマイクロフォーサーズのE-M1 MarkⅡと似たような感じになる。他にはAFが遅い。
勿論、フルサイズらしい諧調やボケは健在だが、2021年のカメラ選びとしてはどうなのかと思う。だから中古で8万円前後で買えるのかと思う。
買うなら絶対α7Ⅲ以降をお勧めする。2018年発売でいまだに人気が衰えず、新品が20万前後に対し、中古は15万前後が最安だ。ニコンのZ6は新品がはじめは25万で、今は中古が8万円から買える。
なので、ボディの中古が15万からということが問題なければソニーはおススメできる。
お次にレンズの話。ソニーはミラーレスの覇者(Aマウントという結構いい値段してたレフ機のマウントを突然やめて)であるが、その初期は暗いレンズばかりで、しょうもない感じだった。パッとしないレンズとちょこちょこバカ高いレンズがあるっていう状況。
元々APS-C用だったEマウントでこちらもまた突然フルサイズを始めたのだ。在来線の線路に無理やり新幹線を走らせているような感じ。
APS-Cの時は家族向けにしては低倍率なレンズが多く、写真好きが使うには暗くて画質が悪いものが多かったような気がする。
フルサイズが出ると、55mm F1.8というZEISSの単焦点や70-200F4Gを出した。ただ、これだけではなんともいえずチグハグで、結局2016年くらいまでは欲しいと思える製品は少なく、やや変わり者感があった。
ソニーは8万円以下で軽い単焦点を出している。しかし、それの性能は賛否両論で、フィルム時代のミノルタのレンズを移植しただけだとかいろいろな話を耳にする。
実際にユーザーの方いわく "安いから買った、今は持ってない"という方ばかり。AFが迷うし遅いしうるさいらしい。
もし、それらじゃないのが欲しいとなると、重いシグマのレンズを十万前後で買うか、純正を二十万前後で買うかとなる。
要は高い。安いレンズには理由がある系のマウント。
他には、くるくる回るダイヤルが敏感過ぎて誤動作するのも嫌だった。
ただ個人的に最も"う~ん"ってなったのは色味。
なんか自然じゃない。特定の色の彩度が強すぎる。確かに印象的なのだけど、ずっとみていると重たいような印象を受ける。
これはユーザーの方もよく言っていて、"緑が不自然"、"肌色が不自然"などなど。
未だにそこまで改善が見られないらしい。ただ、初期型になればなるほどその傾向が強いらしくやっぱり買うのを躊躇してしまう。
ゴリゴリにレタッチするならいいんだけど、大量の撮って出しを納品するような人には少し苦痛かもしれない。
あと、今突きつけたいこととして、
Eマウントの将来性ってどうなの?
ってこと。
レンズも今は十分そろって値段以外はほぼ完成に近づいた。
ただ、個人的にこれから先も首位独走なマウントではないと思う。
なぜなら、最近フルサイズミラーレスを始めたメーカーはレフ機でかなりのノウハウがあったり、レンズ設計が本業だったりするからだ。
そして"マウント径が大きい"
マウント径が大きいほうが将来的に設計の自由度が高くて有利だ。
勿論、沢山の光を取り込める反面、レンズがでかくなるかもしれないが、そこは将来の技術発展にゆだねよう。
ソニーは元々APS-C用のマウントだったので、マウント径が小さい。
どういうことかというと、APS-C用レンズをフルサイズにつけると、四隅がケラれる。
これはイメージセンサーに十分な光が入射しないからだ。入射させるには、レンズを太くして、光の束を太くするしかない。
すると必然的にマウント径が大きいほうが有利とわかる。
だからソニーは高画質なレンズを作りたいが、レンズを小型化すると四隅の画質が落ちるとか、周辺光量落ちが激しいとかの壁にぶち当たる。
現状、ソフトウェアで解決するのがソニーの答えだ。
それに対し、後続のニコン、キヤノン、パナソニックなどはそこで立ち止まることはない。
サードパーティーも近々、ニコンキヤノン向けのレンズを出すと思う。そうしたとき、マウント径が大きいほうから先に設計すると思う。
なぜなら、マウント径が小さいならレンズのお尻をすぼめればいいだけだから。
その結果、ソニー専用設計は置いていかれるのではないかと思う。
それに最近のニコンやキヤノンのレンズはかなり高画質になっている。たぶんソニーの同等品よりも良いのではと思う。
そうなったら勝てないよね。
センサーはニコン、パナソニックはソニー製なのでセンサー性能はドロー
レンズ性能は負ける可能性あり
AF性能はどのメーカーも実用上は必要十分なのでドロー
ボディの小型さは現状有利
色味はニコンやキヤノンには劣る(主観)
どうなるのやら
キヤノン
一眼レフの王様キヤノン
この独特の流れるようなデザインはフルサイズミラーレスでも健在。
キヤノンの魅力と欠点は
魅力
- 一眼レフで圧倒的な支持を得ている
- EFマウントの圧倒的レンズ群
- EFレンズより圧倒的に高画質
- 連射やAF性能
- 消費者にやさしいマウントアダプター
- グリップの持ちやすさ
- レフ機をそのままミラーレスにしたデザイン
欠点
- システムの小型軽量さを重視していない
- 色温度が高い
- 安いカメラはわざと低スペック
- 安いレンズがほぼない
- EF-Mマウントを殺した
キヤノンといえば、私にとってのはじめてのカメラでした。
ネガティブな内容の記事ですが(笑)
キヤノンはマーケティングにかなり長けていて、商売上手。ぶっちゃけEFマウントでは昭和のおじいちゃんレンズをいまだに現役で発売している。画質は、、、信者の方にはす、すばらしくみえるようです💦
ただ、圧倒的なブランド力と市場調査能力があるので、発売したレンズは皆気合が入っている。
"買えるか"は別としてわずか数年で"使いたい"レンズを発表してくるのはさすが。
具体的には(発売順に)
- RF28-70mm F2 L
- RF50mm F1.2
- RF24-105 F4 L
- RF85mm F1.2 L
- RF70-200mm F2.8 L IS USM
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
- RF800mm F11 IS STM
- RF600mm F4
わずか二年ちょいでこんな魅力的なレンズを出しやがる
しょっぱなからF2のズームレンズ出すあたりNIK〇Nへの宣戦布告でしょ(笑)
同時に50mm F1.2を出すという。
これ見たら、"あ、EFは捨てられたのね"ってなりますよ
それほど気合が入っている
EF-M民は無期懲役みたいなもんです(笑)
そこまで聞くとキヤノンにしようかと思うかもしれんが待ってくれ
それらは最低25万円コースで、ちんけな初期のEOS Rなんかじゃシャッタースピードが遅すぎて屋外では使えない。
EOS Rは最高でシャッタースピードが1/8000で、これではF2のレンズを晴れの日にパシャパシャするのは不可能。
E-M1 MarkⅡは日中F1.4のレンズを最高シャッタースピードの1/32000でやっと適性露出になる。
いわんや1/8000では到底使いものにならないと思われる
値段だけじゃなくて、レフ機のレンズ並みに重い。
ここから察するに、軽いレンズを作る気はあんまない。
一眼レフであぐらを搔いていただけあって、脳みそがレフ機のままなのだ。
これではボディをミラーレスにしただけでしかない。
現にF2のズームは1.4kgもする。
他のレンズの重さの平均をだすと
833.4210gとなった
もちろん望遠レンズは除いた
重すぎでは???これが平均って??
軽いレンズというと
RF35mm F1.8 マクロ(305g)
RF50mm F1.8 STM(160g)
くらいだ。
これらは撒き餌ともいわれ、初心者に単焦点と明るいレンズを布教するものだ。
しかし、この二本しか安くて軽いレンズがない
あとは全てレフ機となんら変わらない高くて重くてデッカイレンズばっか。
勿論画質は素晴らしいので、プロはどんどん使うべきだ。プロは
一般人が使うということをあんまり考えていなそうなRFマウントである。
しかも、単焦点をF1.2の超ブルジョアレンズとF1.8の庶民レンズしか作っていない。
間のF1.4を作る気はさらさらないと思うので、F1.8の安くて(性能ほどほど)のレンズを買った人は、ステップアップをすると30倍ほどの金額を払って3倍も重いレンズを買うしか選択肢がない
確かに撒き餌の50mmは魅力的だ。ただ、やっぱり描写はEFマウントの1万円台の撒き餌に毛が生えた程度のようだ。
EFの50mmは元々フィルム時代のレンズをAF仕様にしたりコーティングを変えた程度でしかない。それを次世代を担うRFマウントにも移植したようだ。
EFの50mmを以前メインに使っていたが、絞らないと使えないし、ボケが汚いし、AF甘いしさんざんだった。ボケるけど。
やはりRFも3万円の割にはという声がチラホラでてる。が、他のレンズの値段を顧みればタダ同然である(´;ω;`)
もう一本の撒き餌にも物申す。
貴様からはキヤノンのマーケティングやっている人の加齢臭がする。
??? : 「RF初めの撒き餌だからァ、50mmじゃなくてェ、やっぱ新定番としての35ミリィ⤴。ただの35mmじゃつまんないからマクロにでもしときゃ売れんだろww」
なんか仰る通りなんだけど、なんだ臭うね。
ディスってしまったので、他に褒めるとすると
EFレンズをRFマウントにつけるアダプターが安い。
これは本当に良心的。しかも3種類もあるのだ
社内の優しい人がお金のない我々に逃げ道を用意してくれたのかもしれないし、貧乏人はこれでも使っておけということなのかもしれない。
驚くほど軽くて安いし、三種類もある、
ベーシックなEF-EOSRは安くて軽くて三脚座などの無駄がない。
N社のFTZは135gで、強制三脚座付きで3万円なのだ。カメラを水平に置くと、出っ張った三脚座以外は宙にうく。不細工だし、重いし、三脚座が邪魔(外せない)
マウントアダプターの20gの差って結構デカいです。体感がまったく違います。
さすがキヤノン、EF-Mでの経験を生かしている。
他にキヤノンのいいとこは、デザインがいい意味で統一されている。懐古的なデザインは一切検討しない、意外と芯のある会社だ。
(マーケティング部門はクラシックにすれば売れるとわかっているはずなのに)
あとはなんといっても持ちやすい。ヌメっとしたデザインはグリップやシャッターボタンの異物感を減らし、調和している。素晴らしい。
カメラボディも(30万払えば)それはそれは高性能なカメラが買える。
キヤノンはプロが多く使うので彼らの要求に間違いなく答えられる。操作体系やデザインも似ているので、すぐに使いこなせるであろう。
キヤノンのRFレンズラインナップは隙がない。(お金があれば)
んで、お金のあるアマチュアが好む趣味が野鳥や飛行機だ。
キヤノンはやっぱり賢い。彼らに応える最高のレンズを出している。
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMやRF800mm F11 IS STMは凄いよ。
野鳥の準標準ズームといえば100-400である。なんと、RFは100-500なのだ。勿論F7.1になるので要注意だが、最新のフルサイズだから成せる荒業だ。800mmと600mmのF11のレンズもある。600mmのほうは930gで圧倒的に軽い。
F11なんて、あんたバカ?と思うかもしれないが、手ぶれ補正とフルサイズだから成せる超高感度を使えばなんということはない。
ただ、キヤノンのセンサー性能はソニーに劣るので多少の我慢は必要かも?
野鳥を撮る方々は、数キロのレンズを一脚などにつけて狩りにいくかの如く山や海辺を歩く。レンズの重さや値段を気にしない方々が多く、土日の森林公園やお城では100万クラスのレンズとカメラの見本市と化す。
私の知る限り、ニコンとキヤノンが多い。ソニーはカワセミなど難易度の高いフィールドでよく見かける。
重装備で山を歩く方々からすれば、キヤノンのミラーレスの望遠レンズは魅力的だと思う。キヤノンユーザー多めだし、乗り換え需要は間違いない。
一方、山やお城、空港の決まったスポットに三脚を構えたりする方々からはミラーレスは不評である。
いざという瞬間にシャッターが切れないからである。
ご年配で最高機種を使っている方々が多く、ミラーレスへの悪印象はそう簡単にぬぐえないのでは?と思う。
脱線したが、お金のかかる望遠レンズを振り回す趣味の人にはお勧めできるが、そうじゃない一般人には重くて高いマウントです。
追記:色味がキヤノンは濃い。なんかどれもオレンジ色っぽくなってクリア感がないとkiss mで感じたので私は買いたいと思いませんでした。
ニコン
キヤノンのライバルだが、ミラーレスではどうなのやら。
ちなみにZ6を購入したので気になる方はぜひぜひ見てみてください!
魅力
- "ニコンである"ということ
- 個人的に自然な絵作りが好き
- 比較的庶民派マウント
- Fマウントの豊富なレンズ群
- 妥協してないレンズ性能
欠点
- レンズが魅力的じゃない
- レンズが少ない
- マウントアダプターがイマイチ
- 面白さがない
- ノウハウが不足してるので完成度がイマイチ
はっきりいって現在パッとしないマウントの一つだと思う。
キヤノンのようなただボディをミラーレスにした感も薄いが、ソニーほどミラーレスを推進したい訳でもなさそうだ。
ミラーレスらしさのあるレンズを出している。
真面目なニコンのイメージ通り、最新設計の妥協のないレンズを出している。比較的小さい。
単焦点はF1.8ばかりではあるが、ソニーの同レベルのレンズより高性能な仕上がりになっている。
ただ、性能に妥協しないが故にレフ機よりもデカくて重くなってしまった。
デカくて重いといっても、常識的でミラーレスの利点を発揮できている。
面白いことに、FTZにFマウントのF1.8単焦点をつけた場合の長さとZマウントのF1.8単焦点の長さが概ね同じくらいになる。
重さはもちろんZマウントのほうが重い。
これは、ニコンのFマウント単焦点が結構コンパクトで軽かったのも原因のひとつ。
FマウントのF1.8単焦点は開放は甘く、F2.8から使える系だった。ところが今回解放から使えるレンズしか出していないのは本当にさすがである。
キヤノンと比べると、超望遠や変わり者のレンズがなく、やはりパッとしない。
Zの単焦点はいいけど、FマウントユーザーからするとF1.8のくせにデカくて高いと感じる気がする。
価格帯はどれも9万とかで重さは400g付近。まぁ悪くはないけど、良くもないよね。
F4のズームレンズはめちゃくちゃコンパクトで値段は普通。F2.8通しのレンズはEマウントのようにはいかず、レフ機の重さとサイズに近い。
いいたいことは本当にそのくらい。
ボディはめちゃくちゃ一時期安かった。Z6はキタムラで中古のBランクが8万円、Z7が13万とかだった。一時期ね。
これは市場の失望の現れだと思ったんだけど、ZFcが発表された途端、Z6は最安で14万、Z7は20万前後にまで値上がりした。
フルサイズでZ5が売っているが、これはEOS RとRPのように利益を優先した雑魚モデルなのでお勧めしない。SDカードが使えるくらいしかメリットないね。
Z6や7はソニーとニコンしか販売していないメモリーカードじゃなきゃ対応していない。これがくそと言われるゆえんだが、高画素機での連射やらを考えると仕方ないような気もする。
お値段は32GBで8000円とか。(パソコンのSSDより高いよ!)
ボディが安かったころは、最良の選択だったと思う。しかし今はメリットが薄い。
2018年発売で最新のソニー製(たぶん)イメージセンサーと高解像度なファインダーが8万から手に入るっていうのは凄いことだった。
同じく2018年発売のソニーα7Ⅲはいまだに中古の最安が15万超えでEVFは不評だった。
ご存じの通り、今でも通じる圧倒的高感度性能を有する世代だ。
だからボディは一時期は最高だった。
でも、もし買ったらどうなるかというと
F1.8の単焦点が意外と高い
↓
Fマウントなら1/3の値段で買えるし軽い
↓
FTZとかいう芋アダプターに3万課金する
↓
Fマウントの描写の甘さを知る
↓
シグマやF1.4の金環レンズを買いたくなる
↓
結局レフ機よりFTZぶん重くて持ちにくくなる
↓
仕方ないからZマウントでそろえる
っていう落ちになりそう。
現状レンズが少ないしあんま魅力的じゃないっていうのもあって、Fマウントの金環レンズやシグマやタムロンの高性能レンズを使いたくなると思う。
D750に50mm F1.8GのレンズをつけるのとZ6にFTZつけて50mm F1.8Gをつけるのだと、後者がFTZぶん長くなってミラーレスとはいったい?????
という状態になる。でも前述の通りZマウントのレンズと全長はおんなじくらいになるので、仕方ないともいえる。
FTZは高いし、三脚座邪魔だし重いし戦犯だと思う。カメラを机に置くと三脚座がでっぱていてボディとレンズは宙に浮くアンバランス設計。
また、一眼レフよりミラーレスはグリップが浅いので、重くてデカいFマウントレンズをつけると普通に持ちにくい。
さらにFTZぶん長くなるので重心がレフのときより手から離れて重く感じやすい。
自分の場合、900gを超えるとかなりしんどいと感じました。昔ソニーのα7Ⅲにシグマの135mmを付けた時よりも重い印象を受けました。
やっぱレフ向けのレンズはレフのあのグリップで使ってナンボなのでしょう。
ということでシグマさんとタムロンさんにはぜひZマウントへの介入をしていただきたいです。
さすれば、べらぼうに高いキヤノンは負け、設計に余裕のあるZマウントが勝つと思います。ZFcが爆売れみたいですし(Zにちょうどいいレンズはないがね!)
個人的にこれから期待しているマウントではあります。しかし、現状はイマイチです。ニコンの大赤字も心配です。
色味に関して言うと、ニコンは好きです。オリンパスに通じるようなネイチャー系の自然な感じでありながら、草木や空はしっかりいい色をだす。それにシャドーの質感がすごいです。ニコンといえばシャドーと自分は思っています。共感してくれる人はあんまいませんがw
ここは完全に個人の好みの問題なのでご自身で確かめて頂ければと思います。
自分の中では
キヤノン→色温度が高くてムードがでる。一方で空や寒色系が不自然
ソニー→彩度が高い。緑が不自然で顔の血色が悪く見える。広告向き
ニコン→自然な感じで落ち着いている。シャドーがいい感じ。ただ、ムードはあんまない
パナソニック→目立たないがみんなが好きな色を出してる。ぶっちゃけかなり好き
こんな感じかな。各社個性があって悩ましいですね。
Lマウント陣営
期待の割に、、、という感じがする。シグマとライカとパナソニックが共同で戦うってカッコよすぎなんて思ったが、ネットの盛り上がりの割に実際使っている人を見たことがない。
シグマはFpシリーズを出して、個性的で面白いことをしてるし、色味のプロファイルとかも用意していて、映画が撮れそうないいカメラだと思う。
だが、実物を一回も触ったことがない。てか置いてない。
機械としての完成度はイマイチらしいが、物としては結構いいらしいですね。
めちゃくちゃ小さいが、色々省かれている。そこはオプションでどうにかしてね、拡張性はあるからって感じ。
ただあのボディでシグマのアートレンズをどう手で持てというのだろうか?
一方でパナソニック大先輩(?)はミラーレスの元祖らしく最高にいい感じのカメラを出してくる。S1Rは馬鹿デカかったが、S5はマイクロフォーサーズのG9より小さいらしく素晴らしい。
パナソニックに興味のない人が多いけど、マイクロフォーサーズの時はデザインでオリンパスに負け続けたが、作っている製品は本当に素晴らしく、打倒フルサイズという気合を感じた。
色味も濃すぎず薄すぎず、欲しい色が欲しい時にでる。それにUIが非常に優れていて、誰でも使えるカメラに仕上がっている。
家電メーカーということで舐められがちだけど、正直ソニーより良いと思っている。
色味、グリップ、AF、使いやすさ、連射性能、手振れ補正、高感度耐性がとても優秀。
評価されないのがかわいそうなくらい。
フルサイズのレンズもミラーレスのノウハウがあるだけあって、軽量なものが多い。
特にLUMIX S 50mm F1.8 は実売5万円で300gという超軽量で安い。85mm F1.8もそんな感じ。ニコンのNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは実売7万で420g。さすがである。
描写はもちろん素晴らしい。
他のレンズもマイクロフォーサーズのノウハウが生きていて小型軽量。シグマもライカいるからレンズはもう78製品もある。
が、売れていると思えない。
その理由は、パナ自体たくさん売ろうという気概を感じないから。
Lマウント発足後、パナソニックの月産台数がネットに乗っていた。それをみると、ボディもレンズも120台/月しか作らない計画のようであきれた。
注目を煽っておいて弱気すぎる。
逆に言うと、三社が集まらなければ戦えないと思ったのだろう。現状シェアは高くはないがじわじわ伸び続けて入る。
個人的に、
パナがカッコいいミラーレスを14万で売れば絶対に勝者になれる
そう思う。Lマウントの問題はS5以外がデカすぎるのと高すぎること。もしそれらを解決できればシグマもいるし、ライカ様のレンズをアダプターなしで使える神マウントとなる。
なので頑張ってほしいです。
まとめ
各社がんばってはいますが、一般人が買えない強気なプライスで、レンズもデカくて重いことが多いです。現状ソニーが小型軽量で一歩リードしているものの、他社の新しいマウントは高性能で無理のない設計になっています。今はまだフルサイズミラーレス戦争が始まったばかりなのでソニー一強ですが、数年後にはそれは崩れるような気がします。今後に期待です。しかし、2021年7月現在、これは絶対におすすめといえるマウントはないように思います。しいて言うならソニーといったところですが、これから長くカメラを続けるならそれは失敗かもしれません。なので全部イマイチだと感じます。
長くて読みにくい文章を最後まで読んで下さりありがとうございます!