単焦点で悩むのって35mmの次に24mmと28mmのどっちを買うかですよね。
35mmは意外と狭くて使いづらい時があると思います。
すると候補に挙がるのが24mmと28mmですよね。20mmは広角過ぎるしレンズが高いです。
使い勝手の良さから持ち出すのは28mmだけど、風景とか撮りたくなる時は24mmがあると安心かな。ただ、本格的な広角を撮りたいなら24mmじゃ足りない。
最近こんな記事も書きました!
24mmと28mmの実写画角比較
さっそくいきましょう
24mm→28mmの順です。35mm換算です。
24mmの上に28mmを重ねると、、、
実際には赤の枠線が太いのでギリギリまで細くするとこんな感じ。
この差を大きいとみるか小さいとみるかはあなた次第といったところです。
私の意見としては、この差は"大きい"です。
肌感覚で16mm~70mmまでの画角の差って100mmと150mmより大きい気がします。
特に広角ほど1mmの差を痛感します。24mmと28mmはかなり絶妙に差があって難しい判断をしなきゃいけません。だから20mmと24mmと28mmと4mmごとに各社単焦点を出すのでしょう。
20mmという画角は広すぎます。星を撮ったり、風景を撮る方には良いですが、パースが利きすぎるのでお勧めしません。
パースというのはパースペクティブの略で遠近感のことです。広角レンズは、フレームの端っこがぐにゃりと歪んだ映りになります。その結果、不自然になりがちです。
また、20mmではF1.4などを使わない限りまずボケを得るのは困難です。その上、フレーム端の歪みが合わさるわけで使いどころが難しいです。そもそも広角って適当に撮ると本当にただ撮っただけで締まりのない写真になりがちです。そういうのを量産するのは面白くないので、広角ながら万能というと28mmではないでしょうかね。ただ、場合によっては狭いので24mmも悪くないです。
24mmなら周辺が歪みすぎることがないので扱いやすいです。広すぎず、狭すぎずといったところから、標準ズームレンズのワイド端に使われることが多いです。
自分も、なんとなく広角したいときに使い、その絶妙な便利さが気に入っています。
で、広角は被写体が遠いほどその威力を発揮します。
ということで遠景
こんな違うんか!!
一点お詫びすると、手持ちでサクッと撮ったのでズームの際に少し全体的に上向きで28mmが取れています。なので、三脚を使ったら右下の建物の屋根の一部がかろうじて映り込み、左下の赤い家はもう少し映っていたと思います。
ですが、実際に使えば24mmと28mmの間のたったの4mmの差がいかに大きいかお分かりいただけると思います。
しかし、近景ならそんなに差がありません。というか28mmのほうが24mmよりボケるので印象的な写真になるのではと思います。
ということで超近景
こういうどうでもいいような被写体だったり、中央の一点以外に用がない写真であれば差を感じることは少ないと思います。
なので遠くの風景を撮るとき以外だったら神経質にならなくていいと思います。
じきにもう少し画角を比べる作例を増やしますのでお待ちください。
個人的には28mmがおススメです。
その理由は
- 標準的な画角に近いのですごく自然な感じ
- 24mmよりわずかにボケる
- 35mmは狭いけど24mmは広いという方にジャストミート
- 基本的に24mmより価格が安くて軽い
一方で28mmはこういう人におススメできません
- 35mmの画角に満足している人
- あらゆる状況に対応したい人
- 風景をよく撮る人
個人的に35mmよりも広くて、普通の視野角に近い気がします。ただ、28mmも24mmもスマホカメラの画角に近いので、親近感がある反面適当に撮影すると緊張感に欠けます。35mmなり50mm、85mmはやっぱり画角が狭くなるので、注目したい場所が明確で独特の緊張感が生まれる気がします。
この広角過ぎず、標準過ぎずっていう中途半端さが好きじゃない人は24mmを買うべきかなぁと。あと風景に28mmは少し狭いです。撮れないことはないですが、目の前の大自然を収めるには今一歩です。
ストリートとかは28mmが向いていると思います。他には値段や重さですかね。広角の単焦点って、センサーサイズが大きいほど収差なく光を届ける必要があります。
そうなると低分散レンズやらなんやらが必要となって、光学的に贅沢で重くデカいレンズになりがちです。28mmまではギリギリ安くて軽くてコンパクトなレンズが多い印象です。24mmや20mmは総じて大きくて高いです。一昔前のレンズだと収差がひどいなんてこともあります。
ここまで色々書きましたが、あくまで私の意見なので自分にあった用途のレンズを選んでくださいませ。
35mmとの比較
マイクロフォーサーズで35mmを作るのはむずかしいので、厳密には36mmです。24mm→28mm→35mmの順でいきます。
こう見ると35mmって狭いですよね。
そうとも言えますが、そもそも24mmを基準にフレーミングしているのでそう見えるとも言えます。
緊張感を感じるのはやはり35mmで、28mmは可もなく不可もなく、24mmは広いのでどこを見ると正解なのか考えてしまいます。
単焦点なので足や手を伸ばしてズームをするしかありません。この画像は三脚で固定して撮影しているので、このように差を感じます。二歩下がれば、35mmで24mmを再現できると思います。ただ、被写体から離れるほど画質は落ち、ボケなくなるので24mmF1.8やF1.4を買う方が精神衛生上いいかと思います。
この画像からわかるのは、24mmと28mmの4mmより28mmと35mmの7mmの差のほうが小さいと思います。
24mmと28mmのシミュレーション画角比較
DOF simulator - Camera depth of field calculator with visual background blur and bokeh simulation.
このサイトを使用します。
24mm→28mmの順です。
準遠景
近景(被写体まで70cm、F1.4)
広角を使っていると、すべてをすべてありのまま映す必要はないと思わされる。超広角だともっとわかりやすいんだけど、14mmとかで目の前の風景を撮るとつまらない。人間の集中力は一点が限界なんじゃないかと思う。そういう意味で望遠は良い。これをみてくださいっていう意思表示ができるし、背景がボケてより主題が引き立つ。
準遠景の写真では、建物のが28mmでは身切れています。24mmは比較的余裕があるフレーミングで、建物を撮りたいなら24mmがいいでしょう。一方中央の人をメインに撮りたい場合は28mmかなぁと思います。28mmは建物が身切れているものの邪魔が減って緊張感が24mmよりありますよね。
超広角レンズを持つとよりわかるのですが、建物を全て映すとなんかピシッとしないんですよね。目の前のものを身切れないように撮ることに昔は囚われていましたが、それはいつも正しいわけじゃないと学習しました。
ボケ比較
24mm F1.4 (被写体まで70cm)
24mm F1.8
24mm F2
24mm F2.8
28mm F1.4(被写体まで70cm)
28mm F1,8
28mm F2
28mm F2.8
35mm F1.4 (被写体まで70cm)
35mm F1.8
35mm F2
35mm F2.8
35mmはやっぱボケますね。それに背景も整理されてていい感じです。ただ、どこで撮影されたのか伝えたいときは24mmですね。35mmではどこで撮っても背景のボケた似たような写真になり、場所を伝える能力は低いです。24mmはその点自然なボケで、どこで撮ったのかわかりやすいです。
まぁ日中で中級クラスのフルサイズカメラであればF1.4~F2.8は露出オーバーの可能性が高いので、絞らざるをえず、問題ないかもしれませんね。
28mmは安定してちょうどいい画角を提供してくれます。
次は同一F値におけるボケ比較
左から24mm→28mm→35mmの順
F1.4
F1.8
F2
F2.8
ぼけに関しては、どれも至近距離の被写体だったらボケてくれます。当たり前ですが焦点距離が長いほうがボケます。F1.4とF1.8の差は確かにあります。ありますが気にしない方が金銭的には幸せでしょう。一方でF1.8とF2の差はそれほどでもないなという印象です。F2.8まで絞るとF1.4のようなボケ感は消えます。
個人的な意見としては35mmがやっぱりよくボケるので35mmはF1.4を買って、他は軽いF1.8シリーズを買うのが良いかと思います。広角であまりボケを求めてはいけないですし、24や28mmは背景が伝わる写真用にして、35mmはボケ担当にするのがいい気がします。
まとめ
悩ましい24mmか28mmか35mmの沼脱出をお手伝いできたら幸いです。24mmもボケますが、やっぱり35mmにはかないません。28mmと24mmでは28mmのほうがややボケます。加えて値段や重さも28mmのほうが安くて軽いです。画角もちょうどいいと思うので、一本買うなら無難な28mm、風景もやるなら24mm、狭いほうがすきなら35mmだと思います。
まぁでも全部買いましょう!(爆)
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24mm vs 28mm
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FE 24mm F2.8 G SEL24F28G
小型軽量でGマスター!描写も◎
FE 24mm F1.4 GM SEL24F14GM
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24mm F3.5 DG DN
シグマだからもう間違いない一本。特にデザインが好きですね。
キヤノンEFマウント代表
EF-S24mm F2.8 STM
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EF24mm F2.8 IS USM
F2.8ですが、お値段控えめ使えるレンズ!
EF24mm F1.4L II USM
キヤノンといったらLレンズですよ。性能は保証されてます
ニコンFマウント代表
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED
無難で安いF1.8
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
ナノクリの最強単焦点
ナノクリ極上単焦点、開放値はF1.4!