どうもねこぴくです!
ボケの違いって、永遠の悩みじゃないですか?
F1.8とF1.4、F1.4とF1.2で価格もデカさもまったく違いますよね~
F1.8は安価で軽くて映りはそこそこ
それに対してF1.4は高価で重くて映りとボケが最高
たかだかF0.4の差にどれほどぼくらは悩んできたのだろうか?
F1.4やF1.2を買えば画質とボケは圧倒的で満足するだろう。それは最高品質のレンズなのだから。
でも、高いし重いから日用使いはどうなのやらと。
近年はミラーレスの台頭によりF1.4なのに軽いレンズが増えてきた
今回メインで紹介するのは
NIKKOR Z 35mm f/1.4 という2024年7月19日に発売されたレンズ。
なんといっても軽くて安い。415gで9万円前後!!
Fマウント(一眼レフ)時代のF1.4といえば、AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gで600gで20万!
サプライズプライスのZマウントの35mmF1.4のボケなどはいかに???
筆者は普段
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDというFマウントのレンズを使ってます!
可もなく不可もなくそつないやつです。
Fマウントレンズなので、発表から10年が経ち、やや古さは否めません。
最新のニコンのZマウントとしては
NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sが2018年に発売され、NIKKOR Z 35mm f/1.4 が2024年7月19日とつい最近発売されました。
昔のレンズの発売ペースからすると、だいぶはやいF1.4の登場です。
これはソニーを追い越すためなのかもしれません。
ニコンのF1.4シリーズは他社と違い、F1.8の廉価版です。
ソニーや今までの各社は、F1.8が安くて、F1.4が最高性能を決した最高のものでした。
ここであえて、F1.8のSシリーズよりあとにF1.4シリーズを出してくるニコンの意図が正直わかりません。
でも発売されたのでとりあえず見てみました!
いいたいことはありますが、まぁ統一感あるデザインですね~
さて次に、お待ちかねのボケをみていきましょう!!!
35mm f1.8G開放
35mm f1.4 Z開放(F1.4)
35mmf1.4 Z f1.8
横並びにしましょう
正直、ここだけみるとFマウントとZマウントの単焦点に描写力的な差は見えない。
それもそのはず、単焦点はもともと高画質ですし、f1.8Gは結構評判のいいレンズでした。
面白いのは、明らかにZのほうが画角が広いということ。他のレンズは知りませんが、新しいZマウントのほうが画角が広いです。
あとはボケで言うと、F1.4とF1.8に差はありますね。
画面右上部のボケ具合はぱっと見F1.4がボケてますね。それ以外のところだと微妙かもです、、
つぎにF1.8対決です
f1.8Gは相対的にボケが固いというかざわつきます。これも画面右上部の青っぽいとこみてみてください。
ZのF1.4のほうが明らかになめらかできれいなボケです。
まぁ難しいのは、固いボケのほうがざわついててボケてるような錯覚を受けることです。
ボケがきれいだと人間ボケに気が回りません。ほどよくざわついてるというか物体の輪郭がうっすら残ってるボケは、少し気になるのでボケをボケとして認識できます。
どっちがいいボケかと言われればZですが、中古含めた実売価格を考えるとFマウントで悪くないですね。それにボケも正直比較さえしなければ必要十分です。
ここからはNIKKOR Z 35mm f/1.4のレンズ性能やボケ味をF1.4とF1.8で比較していきましょう!
まず中距離
F1.4
F1.8
おつぎに両者比較
左がF1.4、右がF1.8。この作例的にはあまりボケに差がないように感じられます
しかーし、よく比べると、F1.4は周辺光量落ちがある程度あり、ハイライトが若干パープルフリンジがでてます。
中央部のピントをおいた部分を拡大してみてみましょう
左がF1.4で右がF1.8です。F1.8のほうが明らかにコントラストが高いです。
パープルフリンジがうっすらでてることがわかります。
このレンズは味がある味があると言われてますが、そういうことですかね。
解放はパープルフリンジと解像感の甘さやコントラストの低さが、シーンによってはマッチするかもしれませんね!
ぴしっとした写真よりは雰囲気系の写真に向いたのが、F1.4の非Sシリーズなのかもしれませんね。
お次に近距離
F1.4
F1.8
2枚の比較をしましょう
左がF1.4、右がF1.8です。これは明らかにボケ量が違いますね。F1.8が後ろのカメラがボケてますし、ピントを合わせた被写体が浮き上がっています。
レンズのやや上の部分のきりとり
左がF1.4で右がF1.8
やっぱり差はありますねー。
F1.4は周辺光量落ちも相まってやっぱり被写体が浮き出る感じいいですね!
さて、結論としてはボケ量自体には確かに差があります。でも二枚を両方比べてやっとわかる程度で、F1.8とF2.8ほどの有意な差はないと言えるのではないでしょうか?
それよりもそのレンズの味付けの有無が違いなのではないでしょうか?
Zの35mm F1.4は開放で周辺光量落ちがある上にパープルフリンジがでています。
そういう味を求めてF1.4のほうを買うのはアリだと思います。前にZ 35mm F1.8を試し撮りしましたが、あれはシャープさがあり、開放から文句がないです。
なので、ボケ量自体にはそこまで差がないが、レンズの設計思想や味に違いがあり、そこで選ぶならアリと言えます。
なので、ボケ量の差でF1,4は意味ないと思います(費用対効果的に)
以上
今回比較検証に登場したZ 35mm F1.4はこれ
周辺光量落ちやパープルフリンジと解放のコントラストの低さが、いわゆる味を生み出してる。一方で現代的な解像感も持ち合わせるので、楽しめるレンズだと思いました
自分が使っていたのがAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED。Fマウントレンズでたくさん売れているので中古も安くてお買い得で、文句のない性能を持ってます。最安値のリンクを付けているのでみてみてください
そして、Zの35mmF1.8。NIKKOR Z 35mm f1.8 Sはまぁ最強レンズと巷で言われるだけあって、本当に優等生です。逆に言えばつまらないくらい、あらゆる項目が完璧に近いです。
最近値崩れしつつあるAF-S NIKKOR 35mm f/1.4G。Zが出るまでFマウントの神レンズでした。大きくて重いですが、未だに信者がいるレンズです
シグマが送り出すFマウントのライバル的レンズ
お次にキヤノン
最後にミラーレスの王、ソニー
まぁ、安くて小さくて映りもいい35mm F1.8です。このレンズがフルサイズ用だなんて本当に思わないですねー。FE 35mm F1.8 SEL35F18Fは本当に恐ろしいレンズです
そして、こいつが(値段以外が)"完璧"ともいわれるFE 35mm F1.4 GM SEL35F14GM。GMという名前の通り、ニコンのZレンズを凌駕するMTF曲線を持ち、解像度、シャープネス、コンパクトさのすべてを持つ、無敵の35mmF1.4です
そんなソニーを迎え撃つシグマのF1.2。デカくて重いが、F1.2の魔力はF1.8とF1.2以上の差があり、ボケを求めるなら買う価値ありですね
重すぎる人向けなのが、35mm F2という神レンズ。これ、最高過ぎるからニコンでも出してほしい
最後にシグマの放つF1.4を紹介します。こいつはやや重いが、シグマのあの描写が手に入る最高のレンズ!GMとどっちがいいのか、それをあなたの目で確かめてほしい
いやー、レンズってやっぱ沼ですね