撮って出しのみの作例はこちら
GX7というカメラは今となっては古いカメラかもしれない。2013年9月発売のカメラである。
もう結果から言うと
買い
なカメラだ。
E-M1 MarkⅡをメインにしているが、気軽さとかを考えると圧倒的にこいつだし、かなり使える。勿論スペックオタクはAFがーとか、画素数がー、とかいうだろうけど問題なし。
素晴らしいカメラだ。到底7年前とは思えない。
中古で1万5千円くらいで買える。
買った経緯
フルサイズ病寸前になってしまい悶々と過ごしてきたが、マイクロフォーサーズマウントのレンズが結構ある上に、軽快さを失いたくないと思い、お遊びサブ機として一台欲しくなったのだ。
どーせぽんこつノイズマシマシAF激遅くんしかないだろうと思っていた。
サブ機とはいえ画質に妥協はしたくない。そしてコンパクトで無ければならない。
候補としてはPENなんかもアリだなぁと思ったけど、種類多すぎるしなんかめんどくさくなった。
一方で広角レンズにパナライカがいっぱい持っていることに気がつき、そういえばパナボディだと補正がかかるからフリンジとか出にくいと小耳に挟んでいたので、パナソニックにしようと思った。
できれば液晶のファインダーあるやつがいいなぁーってことで、調べるとこれまたコンデジサイズの機種ではそうたくさんはなく、しかも結構良い値が未だについている。
そんななか一番デザインが気に入ったのがGX7。
mark3まで出ているではありませんか。性能は結構良さそうだ。
いろいろ調べるとmark2はもう半額未満くらいで中古で買える上に機能が結構ある。約3万円といったところ。
そんでもっと調べてると初代とmark2では進化と退化があって
進化は
シャッターの静音化と多少の高感度耐性とL.モノクロームが気になりポイントで
退化は
最速のシャッター速度が大分遅くなった。ファインダーが固定式になった。そしてボディがマグネシウム製からプラスチックになった
といったところ。
カメラのボディは金属製であってほしいのと"シュピっ"というシャッター音やらが気に入ってGX7に決定した。
シャッター音聞いてみてください。この音結構好きなんですよね。一昔前のカメラはこの音が多いです。
mark2からは静音シャッターでちょっと残念です。技術者の人には申し訳ないけど。
まずは外観
物撮りのセンスが皆無なのはいつものことなのでご容赦
(2000年代のブログにありがちなフラッシュを正面から当ててみた)
EVFが90度動かせます。ここがポイントです。下向きながら正面が撮れますw
かなりボタン類は実用的でおもちゃとして買ったつもりがメイン機並みに使えます
親指AFもできます
Fnは全部設定を後から変更できます。結構いじる余地があります。
Fn4の右隣は収納されているフラッシュを起動させることができます。このフラッシュは正面にしか光を当てられない格好になっているのですが指でつまんであげることでむりやりバウンスもできます。
45mmF1.8とGX7。サイズ感バッチリです。この小ささくせになります。どこでも持ち出したくなります。
パナライカの25mmF1.4と。ちょっと不細工ですが全然持ち運べます。
12-40PROと。このカメラの購入層はキットレンズをつける人と上位レンズをつける人の割合が半々くらいに思います。正直キットレンズのほうがコンパクトですが、あえてプロレンズをつけることで"俺だって本気だせばやれるんだぜ"感がでます。
おまけとして40-150mmとの合体。この格好になってくるとレンズをつかんで持ち歩くスタンスになります。
一番イケメンなのは
パナライカの15mmF1.4でしょう。抜群に似合っていますし高級感がでます。これでトータル4万円のコーデですw
どっちも金属外装なので私はそれだけでテンションあがります。素晴らしいぜ。
カメラ名とメーカー名は左肩にあります。最新のmark3はたしか何も書かれてないはず。
液晶はチルト式です。それ以外で特に最近のカメラに劣るものは外観ではなさそうです。
さてさてそれでは撮って出しで作例もどきを披露します。
設定はビビッドとモノクロームです。
(やっつけで適当な写真乗せるんじゃねぇ)
傾向としてはオリンパスのE-M1 Mark2よりこってりです。これは使ってる人がraw現像しない体で色味を考えているのでしょう。ただ空の青さはオリンパスが良いです。パナはすこしくすみます。
露出がアンダーめに撮れている写真が多いですが、実際に使うとE-M1よりも明るめにとれます。なので第一印象がとても好ましい色をしています。
正直
ぱっと見ならE-M1より好きです!!!
画質のほうはというとE-M1が圧勝。フルサイズとコンデジ並に差がある。
ただ良い感じの色味をだす能力はすこぶる高い。WBもE-M1より正確だと感じるw
AFだけど、ぶっちゃけE-M1より使えるwwww
速さと精度は断然E-M1。思ったところに勝手にピントがくる。これは結構意外であった。
E-M1だと自動で機械任せにAFをさせると勝手に変なとこにピントを合わせ始めるから結局いつも1点AFを使っていた。だけどこいつなら機械任せにピントを委ねられる。これはコントラストAFを使っているから全体のピントの山の認識力に長けているのかもしれない。
これAF枠ですwww23点しかありません。
ゴミやんと思ったそこの貴方へいっておきますが、十分実用的です。ピントはしっかり合います。拡大すると精度はやや甘いですが。
水準器も最近のパナ機と同じ。オリンパスもこのタイプにしてほしい。めっちゃ便利。
皆さんが心配されるのはAF速度ですが、十分実用でこれが7年前のカメラだなんてパットはわからないレベルです。逆に言えば7年前にはもうある程度の技術的限界点まで来てたのでしょう。
最近は測距点が増えてますが逆に言えばカメラはそれだけピントを合わせるところがふえて、どこを優先的にピントを合わせるか優先順位の処理が大変でしょう。ソニーは結構頑張ってるようですね。
E-M1は多分測距点やらが多すぎて頭でっかちになってしまってるんじゃないかな。
あと使いやすさは断然GX7。わかりやすいしタッチパネルが使える。
タッチパネルなんて当然と思うだろうけど、現状ちゃんとタッチパネルが使えるカメラはソニーの最新機とパナソニックくらいじゃないかと思う。
オリンパスのハイエンド機ですらお粗末なことにメニュー画面の操作は物理キーだし、なぞってAFを動かすことはできるけどたまに認識してくんないしで結局タッチパネルはつかっていない。勿論カスタマイズの幅が広いから困らないんだけどスマホ全盛の時代でいくらなんでもこりゃないでしょ。7年前のGX7未満です。
あとEVFなどの液晶のクオリティがさすがパナソニックって感じでかなりいい。E-M1のほうがファインダー大きくてみやすいけどなんというか色あせて見える。パナソニックのファインダーはあからさまにきれいだ。なんでE-M1はあんなに残念なんだろうか。
ただG9はファインダーが彩度高めできれいすぎて背面液晶で見るとなんか劣化した感がでる。それはやり過ぎだけどGX7は結構正確。やや彩度高めで好ましい画がファインダーの中通りに出力される。
褒めたけどこっからはデメリット
やっぱマイクロフォーサーズってこんなもんだよねっていうレベルの写真になってしまう。
高感度耐性とノイズ処理や解像度がE-M1に大幅に劣る。7年の差が現れている。
ぱっと見はどっちも同じくらいの画質に見える。
レンズは同じなのだが、色味が明白に違っている。
GX7はこのカラーノイズが結構でる。ローパスフィルターがついていて偽色やらには強いはずなのに、、、。おそらくフルサイズ使いがGX7を買ってこの画質だったら"やっぱマイクロフォーサーズってこの程度だよね。しゃーないわ"ってなると思う。拡大すればノイズがのるのがみえるんだもん。
質感はISO2000で使うのは良くない。まぁでも写真なんて拡大して楽しむのはおかしいからね。全体でみればかなりGX7はいいよ。
まぁでも7年前のカメラなのにこの程度しかノイズ載らないというのはいい意味で期待を裏切ってくれた。というかある意味E-M1が桁違いのマイクロフォーサーズなんだとよくわかった。
逆に言えばマイクロフォーサーズに絶望した人ほどE-M1 Mark2やG9を買ってみてほしい。進化に驚くだろう。
総括としてはめっちゃいい。買い。サブ機に最適だし本気撮りとお気軽撮影を両方本格的にできるのってマイクロフォーサーズマウントだけだと思う。
マイクロフォーサーズの良さ全開の素晴らしいカメラです。パナ機ほしくなりました。