本当にここ最近のシグマやタムロンはいいレンズを発表している。フルサイズブームに遅れんとし、小型軽量で高性能なレンズを安く出してくれる。ただフルサイズしか見ていないようにも感じるのは少しさみしい。特にソニーのEマウント。
まぁでもシグマは十分にラインナップしているから望むのはモデルチェンジくらいだな。タムロンは高倍率ズームばかりで単焦点をもっと出して欲しいしマイクロフォーサーズに本格参入してほしい。
あ、本題へいこう。
最近出されたフルサイズのEマウント専用のタムロンの大口径超広角レンズが凄いのだ。
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
これが凄いのだ。
さてこのレンズのライバルとなるマイクロフォーサーズレンズはこれだ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
どちらも大三元ズームレンズの超広角担当だ。
さてさてではここから比較を始めましょう。
タムロン オリンパス
焦点距離 | 17-28mm | 7-14mm |
35mm換算 | 17-28mm | 14-28mm |
明るさ | F2.8 | F2.8 |
レンズ構成 | 11群13 | 11群14(EDAレンズ) |
最短撮影距離 | 0.19m (WIDE) | 0.2m |
0.26m(TELE) | ||
フィルター径 | 67mm | 不明 |
フィルター装着 | 可能 | 不可能 |
最大径 | Φ73mm | 78.9mm |
長さ | 99mm | 105.8mm |
質量 | 420g | 534g |
最安値 | 10万円 | 12万円 |
つまりはフルサイズながら7-14F2.8よりコンパクトで軽量で安価でフィルターもつけれて寄れるのだ。ソニーのフルサイズはどれも小型なのでマイクロフォーサーズハイエンドカメラよりもトータルは小さくて軽い。
逆にタムロンが負けるのは画角の広さとMTF曲線、防塵防滴性能くらいであろう。
このレンズの存在は間違いなくマイクロフォーサーズを脅かしている。こんなモンスターレンズを出してしまうところに驚く。フルサイズの超広角は1kg近くて出目金というのがスタンダードだったがこのレンズはその常識を破った。
では肝心の画質はどうなのか?MTF曲線を見る限りではオリンパスの勝利な上に像の流れも最小限となっている。おそらくタムロンとしては画質は1kg近いレンズには敵わないけど、持ち運びやすいほうが絶対いいでしょというスタンスなんだと思う。多少は妥協をしたであろうがそれでも私達アマチュアには十分過ぎるであろう。
超広角レンズは聞くところによると周辺の像の流れと収差を取り除くためには前玉を出目金形にしてそこから何枚も特殊なレンズを密に重ねあわせる必要があるようだ。言われてみると有名な超広角レンズは皆出目金だ。フルサイズともなると周辺まで気を遣わねばならない上に超高画素機が将来でるだろうから高性能なレンズでなければならない。でもタムロンのレンズはMTFも悪くない。これは凄いことなのだと思う。
ただレビューみてると厳しい人は厳しいことをいっている印象。
でも超広角レンズは万能ではないしボケが少ないから自分はわざわざ1kg近くてフィルターの使えないでかいレンズを持ち歩きたくはないですね。
どうしようかな、超広角はフルサイズにしようかなぁ。