nekopictures~ねこぴく!~

高い機材でアニソン聴くってナンセンスじゃないですかって話


ノリノリで音楽を聴く人のイラスト(男性)
最近テレビを観るとやたらゴールデンタイムにアニメ関連の内容を扱う機会が増えているような気がする。

 

 

正確に言うとテレビ自体ほとんど観ないが、ツイッターのトレンドでよく上がっているから"増えている"と表現している。

 

アニメの何かしらのランキングというと、

 

大御所司会者が怪訝な顔をながら進行させ、知識の浅そうな芸人が囃し立て、モデルや女優が流れるアニメの映像を気持ち悪がってみるといったもんでしょう(勝手なイメージ)

 

まぁそんなことはさておきだ。

 

最近アニソン番組なるものがNHK含め結構流行っている気がする。

 

 

かの森口博子さんが毎週歌い、何かしらの曲をカバーするという豪華な番組もある。

 

とにかく市民権を得ているのではないかと思うわけです。

 

個人的な考察としては

・ロックバンドがアニメのテーマソングを請け負うことが定番化したこと

・邦楽がネット音楽の要素を取り入れ始めて久しくなったこと

・アニメを観て育った世代が今や立派なおじさんになりつつあること

・デジタルコンテンツ特有のスマホやYoutubeとの親和性

・カラオケで歌いやすく盛り上がること

などなどがあると思う。

 

君の名は。などのアニメ映画やジャンプ系のアニメでは売れてるバンドを起用する。そして曲とともに宣伝をバンバンして洗脳される。

 

次にネット音楽について。自分は正直まったく詳しくないが、米津玄師のようにネット音楽というかボーカロイドで成功してた人が邦楽に本格参入してきて、最近のヒットチャートはそういうエッセンスを持った曲が多いような気がする。

 

あと。ヒットチャートがYouTubeのおススメにでてくることがよくあるけど、そのときに出てくることもある。

 

まぁあとはやっぱカラオケに行ったときに友達が歌っていて知るとかだと思う。

 

 

しかし音質について語られることはあまりない。

 

前に某アイドルアニメの曲が音質がひどすぎると言ったら炎上したというのをみたが、一部においてはタブーとすら言えるかもしれない。

 

それに、もともとそうだったが、某イヤホン専門店で高級なイヤホンを物色しているのは、上品な大人の趣味を持ってそうなオヤジではなく、オタクっぽい人だ。自分もそういう人種。

 

イヤホンの試聴の際に爆音で聞く人も結構いるので音が漏れていたり、DAP(音楽再生専用機)のジャケットが見えてしまう(見てしまう)などで、だいたいどういう曲を聞きがちなのかわかる。

 

結論から言えば、かなりアニソン率が高い。いや、ほとんどとも言える。

 

つまりは高級なイヤホンを品定めする際に最適、または良く聴いているので違いが分かりやすいということなのではないだろうか?

 

そこでやはり音質の話は避けては通れないのではないかと思う。多くの一般人には関係ないことかもしれないが。

 

 

じゃあ音質について語ろう。

 

 

自分の結論としては

 

 

音質が悪い

 

 

異論は認めなくはないです。しかし例外はあるでしょうが、全体的な傾向は間違いなく音質が悪いです。

 

 

音質が悪い曲をなぜ高いイヤホンなりヘッドフォンで聞くのでしょうか?

 

 

貴様の言う"音質"とはそもそもなんぞやボケェ

 

って言われそうですが、これは主観です。なので相対的です。自分が音質が良いと思うものの特徴としては

 

・自然な分離感がある

・音の大小がしっかり広い

・音がギスギスしてたり音割れしてたり、音を弄ったことによるノイズが少ない

・楽器の音の生々しさを感じられる

・空間の広がりとその広さ、そして楽器のパートの位置把握ができるか

 

もっと主観的なこととしては

・なんとなく聞いていてなんか音よさげって感じるか

・スキップせずに聞けるか

 

とかかな。

 

所謂アニソンに対して感じるのは

 

・音がギスギスしている

・籠っている

・音の鳴り方が小規模でしょぼい

・逆に音がデカすぎる

・電子音のくせに分離感がない

・ノイズが混じってる

・マイクの性能低そう

・バックのバンドのサウンドの録音の質が異様に低い

などなど

 

勿論例外があるのは承知で、そういう例外ばっかを取り上げて私に嚙みついてくる人もいるかもしれないが、全体の傾向としてそう感じる。

 

 

これらよりも集合の要素が多いので難しいけど、昨今のJ-POPそういう傾向はある。音がデカいとかはあるある。

 

ただ、J-POPはピンキリで、大物クラスはかなり素晴らしい音質である。

 

より本質的な話をすればそのアーティストの所属するレーベル次第である。やっぱりある程度の人が所属するところは例外はあれど音質がいい。

 

その点でアニメーション制作陣のキャストするレーベルはしょぼい。ラン〇ィスとかラン〇ィスとかラン〇ィス

 

たぶんだけど、予算上の都合とアニメ向けで色々展開できるプラットフォームがあるから癒着しているのだと思う。

 

アニメはかなりのお金がかかり、ギリギリの状態でやりくりしているとすれば使用される楽曲の音質に拘る余裕はない気がする。

 

だからそのアニメ専用で作られた曲は音質が悪い傾向がある。

 

一方で音質がいいのは(アニソンに含めるのは不適であるが)タイアップしたバンドや他のレーベルがプロデュースしたミュージシャンやグループである。

 

要は普段は特定のアニメには関係なく活動されている方々だ。

 

全体的にランティスよりも録音環境が優れているのでやっぱり出てくる音のレベルが違う。

 

アニメ専用に作られた曲というと、いわゆるキャラクターソングやそのアニメの声優が歌唱するOP・EDのことである。

 

キャラクターソングって正直誰得なのかよくわかりませんが、流行っていますよね。

 

つまりは絵があってそこに声が乗っているから、それはキャラクターと言えますが、声優が歌うだけならそれは声優の歌であってキャラクターのsongじゃないでしょ?と思ってしまう。

 

しかし友人に言わせればキャラクターが歌っているとのことで、歌詞も共感できるそうだ。

 

脱線したが、それらは概ね世間で音楽専門の大御所レーベルではないため録音の質がひどい。たまに、これヤバすぎん?ってのも普通にある。

 

まぁ、アニメはテレビで実質無料で観れて、気に入った一部の人が嗜好するものなので需要が狭いから費用対効果が薄そう。CDはそもそもそんな売れない時代だし。

 

 全部が全部とは言わないが、そういう音質のものをハイエンドポータブルオーディオで聞くとどうなるかというと

 

見えなかったノイズが聞こえ、高い空間再現能力により音源のポテンシャルの低さを実感できるようになる。

 

勿論DAPの性能によって音源の音の芯や分離感は高まって聞こえるだろうが、上界というかこれ以上は無理やろうなぁっていう限界のラインが見えてしまう。

 

そうわかるものをずっと聞くのって嫌じゃないですか?

 

だからナンセンスだと言いたいのです。

 

高い機材によって確かに一定の音質向上は見込めるものの、そもそも音源の持つパワーというか素質の弱さがむしろ際立って不快になる。

 

アニソンしか聞かない人って一定数いると思うんだけど個々人の自由とはいえ、オーディオ環境に沢山投資するのはいかがなものかと思う。

 

そういう人はもうちょっと音質のいい音源を聞くべきだと思う。

 

人に押し付けられるのではなく、自分で沼を開拓すべきだけど録音の質が良くて最近人気なアーティストというと代表的なのは

 

米津玄師 "BOOTLEG"

 

宇多田ヒカル

 

King Gnu "Ceremony"

 

米津玄師のBOOTLEGは安定して音質がいい。それまでは普通くらいの音質もちょこちょこあったが、爆売れしたことでソニーミュージックが本気を出したのだと思う。会社を支えてくれてるアーティストだし。音は打ち込みで、割と音量がでかい。しかしかなりの分離感があって質感もある。電子音って音質悪いとべたっとしてて薄くなるけど、米津さんに関してはパワフルでわかりやすい高音質になっている。ぜひとも打ち込みを多用するランテ〇スは見習ってほしい。

 

宇多田ヒカルはどれも音がいい。こちらもソニーミュージックで、繊細な音で、打ち込みっぽい音があるがあまり派手ではない。透き通るような独特な声でそれをめちゃくちゃハイレベルに録音されている。間違いなく国産で高音質なのあげろといわれたら宇多田ヒカルがノミネートされると思う。激しめの曲はほぼない。宇多田ヒカルはソニーにとっての大事なアーティストなので気合が入っているのだと思う。上質なスピーカーでゆっくりじっくり聞きたい。

 

King GnuのCeremonyも音質がいい。どちらかというと自然な高音質という印象。わりとここまであげた二人のアーティストは作為的に高音質が意識されているように感じるが、こちらはかなり自然な仕上がりになっている。最近のソニーミュージックの傾向でもある。自然というのは変に特定の音のボリュームを上げたり下げたりせずに、生でバンドの練習風景を録音したらこんな感じだろうなぁっていう音になっている。たぶんソニーの目指すハイレゾはレコーディング室でエンジニアの聴いている音の再現なのではないかと思う。だが、ボーカルがつぶれたりせずにごちゃごちゃし過ぎずに一音一音がしっかり分離している。 このあたりが高音質の所以。

 

流行っているところだとこんな感じかね。そっからは各自探して私にコメント頂けるとありがたい。

 

ソニーミュージックは基本外れない。ただ最近はしらないがLisaはソニーなのに音質が普通。こりゃねぇーわっていう音源を引く確率が低い。

 

まぁそんなこんなで、要は"いい機材持ってるならいい音源を聴け"ってことです。音源の持つポテンシャルにもっと気が付けると思います。

 

音質の悪いものを聴いてその限界を知り続けるよりかは、音源の凄さに包まれるようなそういう音楽を楽しんだほうがいいですよって思う。

 

知り合いにむちゃくちゃオタクでアニメ系の曲を嗜好する人いて、音質に拘りがあるようなことを言う反面、ただ音量が大きい曲を高音質と思っている節があって残念だった。指摘はしなかったけどね。

 

勿論、音質は主観が大きいのでその人がよいと思えばそれでよいです。

 

DAPとイヤホンで何がわかるんじゃい小僧!という方にはごめんなさいします。