レベッカのフレンズって曲、謎多くない?


レベッカのフレンズという曲を知らなくても耳にしたことは必ずあると思う。

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未だにハイレゾで売れてるアルバム

この曲をウォークマンに入れたのはつい最近のことで、友人がカラオケで熱唱しているのを聴いてはまった。アップテンポながらどこかドラマチックで哀愁を感じるメロディの曲なのだ。私は最近知ったただのにわかなのだが、メロディもさることながら歌詞がものすごいと感じる。以下私の勝手な解釈。

 

まずタイトルの”フレンズ”が複数形であることが興味深い。歌詞を見るからに男女二人のことを述べているのにフレンズというのは不適切でフレンドとするのが英語的には正しい。勿論曲名のインパクトを考えるとフレンドよりフレンズのほうが見た目がいい上に”ド”で息をはきだすより”ズ”で口を細めて濁るほうが単語のいい終わりとして満足感がでるのは確かだ。

 

口づけを交わした日は ママの顔さえも見れなかった 

 口づけをかわしたことによる高揚感や恥ずかしさ、背徳感、若さが感じられる。そしておそらく歌詞は女性目線で書かれているだろう。身近な同性の母親ですら恥ずかしさと後ろめたさから見られなくなってしまった。

 

 ポケットのコイン集めて ひとつづつ夢を数えたね

 正直私は当時の世代ではないのでコインがお金を指すだろうがどういうシーンかはっきりとはわからない。公衆電話で彼と話せる夢の時間とそのためのコインの枚数を数えていたのではないかと推測。

 

ほら、あれは2人のかくれが ひみつのメモリー oh 

 同棲していたのでしょう。そこではいろいろな秘密のコトがあったのでしょうね。触れる必要もないので触れません。

 

どこでこわれたの ohフレンズ うつむく日はみつめあって 

 今までの感じとは急変しそれまでが過去の話であったとわかる。ここからがさびである。このさびでの急な内容の進展とメロディの盛り上がり方が効果的に聴いている人の心にぐっとくるのだと思う。甘い過去の充実していた日々と相手との別れの悲しさの対比が凄い。しかし歌詞の主人公の女性は諦められてないから”あのとき”のことをたらたらと言うのである。そしてこの後の

 

時が止まる気がした 

 と二番目の

今時は流れてセピアに染まるメロディ 

 という”時”を巧みに利用しているのが凄い。一番まででは過去の思い出は鮮明にセーブされている。しかし二番目のそのフレーズで時間が過ぎてもうそのときの記憶は過去のものになったことを表現している。聴いている側も時系列の整理ができて気持ちがややすっきりするが最後のさびでまだ諦め切れてないことがわかる。

 

二度ともどれない ohフレンズ 他人よりも遠くみえて 

 時が過ぎてより関係が戻りにくく、いや戻れなくなってしまう。そして前まであんなに親しかったのに今となっては他人よりも遠い存在になってしまう切なさがずしりとこみ上げてくる。あと”他人より遠く見えて”という表現はなかなか思いつきそうで思いつかない簡潔ながら的を射てるとてもとてもうまい表現だと感じる。で、フレンズが複数形だとして考察をするとこの彼氏が主人公の女性の友達の女性に取られてしまったともいえなくもないがその考察を入れる隙がこの歌詞からうまくとれない。

 

この曲は本当に凄いと思う。ここまで感情に訴える曲を聴くのは久しぶりだった。最近の曲は~とかいって批判するわけじゃないけど、歌詞が単調で次にどんな言葉がくるか読めてしまうことが多い。それはいいときもわるいときもある。例えば”青い青い”ときたら高確率で”空”や”海”という歌詞がくるだろうなぁという感じ。自分が最近の曲ばかり聴くだけで、昔の曲もそういうときがあるとは思いますが。なんというか自分の場合次にくる言葉が予測できてしまうとなんかがっかりする。そうこなくっちゃと思うときもあるけどがっかりすることの方が多い。フレンズという曲は一切そういうことがないから昔の曲だけど新鮮だった。

 

この曲を聴いて思い浮かべるのは80年代のバブル景気の東京のビルが並びやや人が多くネオンが光る感じ。都会の喧噪のなか1人で悲しい気分になっているイメージ。想像力をかき立てられ、時と色の使い方が鮮やかな永遠の名曲だと思います。いやぁ素晴らしい。