オリンパスと言えば有名なのはオリンパスブルー。類義語にコダックブルーがある。その言葉の正確な起源はよくわからないが、界隈ではオリンパスのだす青にそれらの称号が与えられている。
確かにオリンパスを使っているとイイ青がでるなぁという瞬間が多々ある。キヤノンを使ってたときにはなかった感動である。
オリンパスがオリンパスブルーなのはわかるけどなぜコダックブルーを引き合いに出したかというと、マイクロフォーサーズの前にフォーサーズというシステムがあり、そのうちのE-1を筆頭とし、E-300、E-400、E-500が(確か)コダックセンサーを搭載していてとかく濃い青が出る。
オリンパスブルーとコダックブルーは青を語る類義語として使ったけどマニアの方からすればちげぇよって言われそう。
もういろいろな使われ方してて収集つかないからいろいろなとこで聞く言葉をまとめると
オリンパスブルーはフィルム時代のオリンパスの空のきれいさに由来しているそうで現代でもそれを引き継ごうとしている。
コダックブルーもコダックのフィルムの出す青に由来していて、デジタルでCCDを作るようになってからもそれを意識したとかしないとか
もうよーわからん。。。。とりあえず青がきれい。
なおコダックブルーで有名なのはジャンク並に安いE-300。
難しい話はおいといてE-M1 MarkⅡの作例
ここまでは既出写真
新規カット
なおこの日の撮影のおかげでセンサーのゴミの存在に気がつきました。真ん中の一枚はカメラで彩度を+2にしてます。というか青くするにはアンダーにせなあかんけどアンダーにしすぎると建物が黒く潰れる。勿論PLフィルター未使用で無加工ですよ。上の既出写真では夏の空が多かったけどこれは最近撮りました。なので冬の景色です。
川が中央に来るように撮りゃよかった。普通のときに普通に撮るとこんな感じ。ビビッドになりすぎるなんてことはない。欲しい最低限の青はでる。
関係ないけど青いものを撮ってみた。そんだけ。別にうまい写真ではない。
夕暮れ終った時の空電線が邪魔。色のグラデーションはなめらかだと思う。
夏の空はすっきりさわやか。
冬の空はこってり重い感じがでててると思う。
個人的な仮定としてコダックブルーやらオリンパスブルーはソフトウェアのチューニングに過ぎないのではないかと思っている。勿論E-300やコダック製CCD搭載カメラを持っていないから証明は難しい。ただ一つ言いたいのはデジタルにおいては理論上ほぼすべての色を再現できる。ということは後からどうとでもそれらは作り出せる可能性が高い。
確かにE-300等では無加工でそのような色が出せるというのは大変魅力的であるが。
ところで、昔のデジカメの写真を思い浮かべて欲しいのだが、なんともいえぬ解像度の低さに加えてフィルムライクな感じの色味をしていたように思わないだろうか。たぶんそれは画像処理のお粗末さから来た産物なのかもしれないが味がある。
CCDが色のりがいいというのは実はデジタル過渡期における勘違いなのではないだろうか?簡単に言えば彩度を増しめにして販売したのではないだろう。
彩度が高いほど見栄えが良い。加えてCCD全盛の頃の画素数は今よりずっと少なく、ISO400ですら満足に使えなかったと聞く。するとレタッチをすこしすればノイズだらけになるだろう。
最近で言えば、スマホカメラが似ている。色味が濃く、艶はないがぱっと見良い感じだ。ただレタッチ耐性は弱い。それと同じことだ。レタッチが厳しいならあらかじめ色味を強くすればいい。その結果CCD信仰を産んだ可能性がある。CMOSも濃い色はいくらでもだせる。現にスマホカメラ。ただカメラメーカーは彩度濃くすると色が飽和したりする恐れがあるし、レタッチされるのを前提にあえてやや色味を薄く忠実にしているのだろう。
趣味なのだから何かを信仰するのも個人の自由。ただ私はこう思っているというまで。
それでは最後にレタッチ写真たちを公開しよう
そうそう、オリンパスworkspaceのおもしろい機能としてraw現像のときの彩度は大してスライダーを動かせないのにjpeg現像に変えた途端スライダーが100段階以上いじれるようになり、濃い青がでる。しかも破綻をなかなかしない。このソフトはオリンパス機のシリアルナンバーさえあればだれでもインストールできて、太っ腹なことにアートフィルター使い放題。動きは重いがキヤノンのよりましだしsilkypix系列の純正ソフトと違いjpegもしっかりいじれるお利口さん。結構便利。"シリアルナンバー"さえあればだれでも使えてこの青が出せる。富士フイルムとかフィルムシミュレーションひた隠しにするのにこんなガバガバでいいのかと思ってしまう。シリアルなんてマッ〇カメラの中古みりゃわかっちゃうわけだよ。
ここまでの青はでないけど記憶色を目指しているデフォルトの色味の設定であるi-finishはたまにこれに近い青がでる。というかi-finishは結構彩度高い。シチュエーションによってはvividの設定より濃い。ただvividは赤が飽和することがある。i-finishはそんなことないから多分なんかあるんでしょうね。ここまで上げても破綻はそこまでない。
彩度上げることには飽き足らず、色別補正で青の彩度を上げて、輝度を下げました。さっきよりは色が破綻してますがめっちゃ濃い青がでました。フィルムの写真でvelviaとかでありそう。知らんけど。
空の青の果てみたいな色がでるオリンパスのソフトおすすめです。こういう色がでるようにチューニングしているのでしょう。Photoshopと違ってポップな青にはならないのがいいところ。青が有名なオリンパスはソフトのチューニングが良い。
外国のアプリあるあるだが、Photoshopにしろ彩度あげるとこういう青になりがち。ちょっとこれは緑すぎるけど。
撮って出しよりは断然見栄えがいい。今までの同じ作例にはないさわやかさがある。ただこの色に近い色はi-finishでたまに出る自信がある。ただオリンパスソフトの濃い青の再現は難しい。できるのだろうけど、まだスキルが無い。
おまけ
raw therapyは海外のオタクが作ったフィルムシミュレーションを200近く使い放題。フィルムで撮ったデータを解析してプリセット化し、それに従って色を置き換えてフィルム風にしてくれるらしい。実に面白い仕組みだ。色も所詮はコンピューターにとって座標みたいな数値でしかないだろうし。なかなかフィルムシミュレーション好きです。富士フイルムのカメラ買わなくてすみます(笑)
(富士フイルムのカメラかっこいいしレンズ小さいしノイズ耐性強いらしいしマイクロフォーサーズ並に小さいし焦点距離が2倍にならなくて1.5倍。50mmのレンズが75mmに。マイクロフォーサーズなら100mm。浮気はいけませんが物欲は無限...)