数年前まではDAP市場に国産DAPが輝いていたのですが、最近は衰退しもう中国や韓国に負けてソニー1社となってしまいました(泣)しかしまだ中古で買うことができるので音を楽しむことはできます!
第一位 XDP-20
おそらくこれを見た人は 「は??????」 と思うかも知れないが正気だ。なんでかを説明していこうと思う。
一応生産終了なのだが2020/07/31時点では在庫が残っている
おすすめする理由は3点あって
安い
バランス接続できる
小さい
安さから解説をしていくともう生産終了ということもあって値段が底値の底値となっている。これの中古を買うくらいならば新品で今のうちに買ってしまった方がよい。もし新品の在庫がなくなったらランキング圏外になってしまうが現状は一番おすすめできる。1万2千円でバランス接続できるDAPなんてそうそうないしそもそもこいつは元値3万円くらいなだけあって音も良かった。
バランス接続については言わずもがなであるが圧倒的な音質改善につながる。もちろんそのためにこいつと同じくらいのお金を払ってケーブルを購入せんといかんわけだけど。バランス接続をするとどう変わるかというと音の輪郭、迫力、綺麗さが向上する。確実にスマホで音楽が聴けなくなる。Youtubeで動画を見るときは仕方なくスマホで音楽を聴くこともあるがやっぱり明らかに音質が劣る。スマホの音はうっっすい。DAPの音がカルピス原液だとすればスマホの音は薄めすぎて若干甘みの残った水くらいの感想になる。
やっぱりオーディオ機器というのはコンデンサーやDAC等の物理的なパーツの善し悪しとその数に左右されるので、小型化を突き詰めたスマホでは太刀打ちできない。(ここではオンキヨーのグランビートの話はNG)あとはホワイトノイズ。スマホもpcも音楽再生機械ではなく、常に外部の電波を受け取ったり何か処理演算を行っているのでノイズが混入する。で、そのノイズが厄介。一昔前のDAPは音楽再生をやめると"ズズズ、ピー"みたいな音がしていた。でも最近のはそんなことない。ノイズの除去はインピーダンスの低いイヤホンを鳴らすと感度が良いために小音量でも聞き取れるので非常に難しい。
こいつはまったく問題無いのだ。安いウォークマンより圧倒的におすすめ。というかSシリーズやAシリーズよりもだいぶ音質が良い。
小ささについてだけど、私は個人的に小さい方が助かる。外で音楽を聴くときにスマホで聞くのは絶対嫌だ。やっぱり雑踏の中であってもコンサートホールを持ち歩くような体験をさせてくれるDAPを持ち歩きたい。こいつはポケットに余裕を持ってはいる。勿論胸ポケットにもね。最近のDAPは大きく(特に厚さが)なりつつあって胸ポケに入るものが少ない。
そして小さくて安っぽいように見えるけど陶器みたいで丸っこくてかわいいと思う。変にオタクっぽさを出したくない人にはもってこい。
肝心の音はバランスは正直破格の音質である。ウォークマンのAシリーズのような強調された音ではなくて、元気なんだけど澄んでいて力強く楽しい音になっている。結構バランス良い音だし初心者にもかなりおすすめできる。
このDAPは元々XDP-30rという製品のモデルチェンジとして発売されたもので中身はそのまま。だから実は中身自体は設計がやや古い。でもオーディオの進化は日進月歩とは正直言えないので十分。
結構界隈のオタク君たちは最近のDAPはすげぇとか進化がやばいと言うけど、据え置きとかそういうの持っている人からすればそこまで驚くほどではない。あくまでポータブルの中ならというだけ。音質的な進化というより最近はディスプレイの美しさやサブスクへの対応みたいな要素が大きい。勿論高額なDAPは音が確かに素晴らしいけど10万払って聞くような曲と素晴らしい耳を持っているわけではないのでこれで十分。
最近は新たに後述のDAPを買ったけれども正直そこまで差を感じない。なんというかプレイヤーの差って僅かな気がしてしまう。こだわる人は勝手にすればいいんだけど、イヤホン変えるほうがよっぽど費用対効果が大きい。
第二位 ZX-300
ソニーのめっちゃ売れたDAPですよ。私もこの前買いました。そのレビューは近々します。発売された当時の盛り上がりを知っている身としてはやっと6年ぶりくらいに流れに加わったような感じ。初値は7万とかで高っ!てなったけどいまや中古で三万。中古を考慮するとコスパはかなり良い。UIもシンプルで好み。ただサブスクはできないけどね。
おすすめする理由としては
破格の価格
信頼のバッテリー持ち
なんやかんや完成度高い
先ほど言ったように中古で三万で買えるなんて発売当時の人は悲しむだろうねってくらいやすい。ZX300はZX100がアンバランスのみだったのに対してようやくバランスブームにソニーが乗ったということで注目されたし音も絶賛という感じでヒット商品だと思う。現に値崩れをせずに生産終了までいったし。
バッテリー持ちについて言うと、ソニーはA100以前はDAPの中身全部バッテリーなんじゃねぇかってくらいバッテリーが長持ちだった。ZX300も比較的バッテリーが長持ちなほう。スマホはバッテリーが持って当然みたいなところがあるけどDAPは朝通勤で使った夜帰る頃にはバッテリーほとんど減ってたりするのだ。なんでかしらんけどスリープでさえ電源をめっちゃ食う。高音質には強力で安定的な電源設計が重要なのだけどDAPは音に全振りでUIや画面の画質、バッテリーが蔑ろにされることが多い。というかたぶんそういうのの設計技術者のレベルが低いだけだと思う。適当に外部委託か何かにした結果そうなってしまったのだろう。
ただ夜には電池が切れるなんて困る。もし何かのミスで再生しっぱなしにしてたら帰宅の時の癒やしがなくなってしまうのだ。でもこいつなら安心で体感としてバランス接続でも三日は充電しなくていい。通勤時間さえ短ければ大分持つ。だから中古でもバッテリーが劣化しまくったポンコツでもある程度は持ってくれると期待できる。
そしてUI含めてさすがソニー、完成度高い。イコライザーをメーターで視覚的に変えられるし最近追加した曲やハイレゾだけを聞くこともできる。そしてブックマークにたくさん曲突っ込んでも動作は安定してるしハイゲインにできるし曲やアルバムやアーティストが意味不明な分けられ方をしない。当然のことのようだけど中華系は並びが意味不明だったり文字化けしてたり、オンキヨーとパイオニアはなぜかアルファベット順→あいうえお順→漢字順(たまに読み方間違ってるし)になっていて不便。ソニーは誰でも安心して使える。
まとめ
近々また加筆しますけど国産はもう実質ソニーだけですが他社もいろいろ魅力があるので忘れないであげてください。これからは"古い"と言われて中古でいっぱい見かけることが増えるだろうと思いますがむしろ買い手にとっては良いチャンスなので国産の良さを体験しましょう!