今更ながらZX300を買いました。DP-S1A等との実際の比較をします!

ついに、ついに買ってしまったZX300!!!!

 

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いやぁ、私は3年も待ちました。別にお金が無かったからって訳ではありません。色々忙しくて一時期オーディオから離れた結果、別にコンパクトだしNW-A35(以下ウォークマン)でいいかなぁと満足していた。それに当時はバランス接続に興味が無く、金が掛かるだけで無意味と思っていた。

 

月日は流れ、ウォークマンに不調の兆しがあり、イヤホンジャックとの接続がうまくいかなかったり、突然SDカードのマウントが解除されたりと散々であった。そのウォークマンはタダでNW-A10を使っていた友人に譲った。NW-20とNW-35を所有したことがあるので音質の差に驚いたことだろう。本当にあの薄っぺらい物理キーのみのNW-20や10はデザインやポータブル性は最高であったが、市場の流れをうけてNW-30以降はタッチパネルを搭載して分厚くなり、バッテリー持ちも劣化した。

 

物理キー操作は押しまちがえることもなくて慣れると便利だったが、曲数が多いと探すのが大変だったりと苦労もあった。そこへタッチパネル化というのは当時賛否両論であった。しかしその反対意見を押し殺すほどの高音質化が行われた。

 

デザインはよかったが操作性やらは正直2010年以降の商品とは思えないくらいシンプルで(粗末で)時代遅れであった。その上スマホの高音質化もありソニーが痺れをきらしたのであろう。

 

それから数年、ZX300が発売された。当時はZX100というモデルが上位モデルとして家電量販店のオーディオコーナーの一等地に鎮座していた。操作性は物理キー操作のみである。音質は低音を利かせたサウンドで3.5mmのジャックのみであった。

 

当時は今ほどバランス接続が全盛ではなく、ONKYOやPAIONEER、当時はまだ中韓の新興企業のfiio,Astern&Kernのみがバランス接続をウリにしていた。しかしぶっちゃけ本当に極一部のオタク向けという感じで量販店の隅っこにいた。ipodと安いウォークマンがmp3プレイヤーとして戦っていた(今では....)

 

ただバランス接続という言葉はうっすらキテルなぁという感じではあった。

 

そしてそこに投入されたのがZX300である。こいつの登場がバランス接続を日本に浸透させたのではないかとすら思う。

 

まさか天下のソニーのウォークマンがバランス接続に手を出すとは。衝撃的であった。しかも4.4mmという新しい規格をもってきた。

 

当時はAKやオンキヨーパイオニアが2.5mm端子を採用していたためにバランス接続のスタンダードなったいた。そこに突然4.4mmというぶっとい端子がきた。なんというかポータブル性が損なわれそうだし、ウォークマンの独自ポートのように定着はしないだろうと思っていた。

 

しかしバカ売れしたのだ。完売完売完売、そして絶賛の嵐。音にうるさいオタクくん達がそこまで唸るものがどんなものか気になって何度も試聴したが、あんましNW-35との違いがわからなかった。というか音の傾向自体違うから比べることすら困難だった上に、試聴ではケーブルがないとバランス接続を体験できないこともあり、良さはあまりわからなかったが漠然とバランス接続への憧れが芽生えた。

 

話はさらに逸れるけど、ちょうどその頃からソニーはハイレゾを推進するようになった。市場にハイレゾの渦を持ち込んで流れを変えた。そして自社製品の音の傾向の流れも変わった。

 

今までのウォークマンは悪く言えば"一般人が好む低音が目立ち、ボーカル近くて高音強め"という派手な音だったが、ZX300からはやり過ぎない低音と自然なアナログ指向の音となった。まぁそれはそれで賛否両論であった。ソニーは色々覚悟を決めた年だったのであろう。

 

NW-35の派手な音がリファレンスだったが故にあまり好印象ではないが気になるやつだった。数年後に前述の通り故障したウォークマンの後継として評判の良かったONKYOのDP-S1Aを買った。

nekopictures.net

元値6万なのに半額になっていた上にコンパクトだった。

 

が、使うにつれてバランス接続の良さを理解し

 

そういえばZX300ってどんな音なんだろう

 

と気になり始めた

 

ネットやSNSを隅から隅まで調べたものの欲しい回答は得られず。ということで私がレビューします。

 

外観

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ZX300って大きい印象があったんですけど全然そんなことなかったです。縦長ですがポケットには入りますし近年のミドルDAPよりは小型です。

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よーくみるとピントあってなかった

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ヘアライン加工美しいですしかっこいいです

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この感じ凄く好きです。すごい高音質な音が出力されそうです。

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SONYはイイ!コロナに負けずに株価上がってるし。

 

始めて届いたときはちょっとすっきりしすぎなデザインに思いました。背面には滑り止めの加工がされてましたがそれ以外は特に特徴的なものはありません。ディスプレイ汚いとかいわれていますがそんなんどうでもいいです。DAPなんて音をだしゃ十分だしA35とかよりはディスプレイ大きいし不満は一切無い。

 

 音質

全体として柔らかい音。音の角が丸いけど解像感はしっかりある。というかDAPの解像感って正直低音が音像を濁していないかの違いな気がするのであんましこのレベルまで来るとどうでもよくなります。

 

なんというかまぁるい柔らかい粘土ががんばって形を変えて耳に音を届けている感じ(意味不明)

 

高音:以前のソニーのイヤホンのようなキンキンする感じはない。しっかり伸びてでていると思う。変に強調されているわけではないけど重心が少し低い音を出すから気持ちいい高音を味わいたい人はイコライザーではなくトーンコントロールでTREBLEを+4くらいにすることを推奨する。そうすると引っ込みがちに聞こえてしまう場合をカバーできる。ハイハットの砂粒のような音の粒子一つ一つが力強くしっかり輪郭を描写される点はかなり好印象。分離感もよい。

 

中音:ソニーらしさがあってボーカルを引き立てている。同時にZX300特有の濃厚さを演出してくれているように思う。ただイヤホンによっては締まりがないように感じたりこもったように感じるかもしれない。中低音が特徴的なイヤホンと合わせるときはイヤホンの特性を殺さないようにトーンコントロールでMIDDLE-2~-1を推奨したい。濃厚さは良いんだけどなんというか見通しの悪い音にも感じる瞬間があるので難しい。

 

低音:ソニーのくせにそこまでドンドンはしていない。NW-35のような無理して出した深めの低音ではなく余裕のある上品でシルキーで柔らかな低音を出す。確かに比較的強いと感じるかもしれないけど概ね常識の範囲。意外と低音に個性は感じない。やっぱハイレゾ化に際して低音は邪魔という判断なのかなって思った。攻撃的なパンチのあるボンボンした低音ではないってことかな。

 

その他:音の鳴ってる空間は普通に広め。音は中低音の支えがあるおかげで濃厚なんだけど安っぽい録音の曲だとスカスカに感じてしまう。全体として多少のソニーらしさはあるんだけど無難な音になっている。DAPよりイヤホンなりで最終的な味付けをしてくれっていう感じなんだと思う。だからDAPに味を求める場合は向いてないかも。押し出し感はイヤホン依存だけど普通くらい。このDAPの特徴は音の柔らかさにあると思う。ソニーは技術力があるのでやろうとすればゴリゴリのデジタルサウンドも作れるけど設計者にアナログマニアがいてその人の好みに合わせて作ったのではと思う。ちなみにデジタルというとWH-1000XM3の電源を入れて駆動したときとかがいい例。出力感が強くて低音も攻撃的で高音も強め。

 

ただそういう音はずっと聞いていられる音かというとノーであり、上質さという意味でもこの音の方向性は良いと思っている。

 

音量としてハイゲインとノーマルを選択できるけど、絶対ハイゲイン一択。ハイゲインにすると出力が高くなり、音が一気に締まる。だから絶対その設定にすることを推奨する。そして他にも色々音質設定ができるけど、申し訳ないが違いがわからない。DCフェーズリニアライザーもよくわからない。DSEE HXもなんとなくスタンダードにしてる。比較的どうにかわかるのがバイナルプロセッサー。これをOFFにすると低音が角が丸くならない。ONにすると柔らかい音になる。アームレゾナンスが低音のバランスが良いように勝手に思っている(笑)

 

サイズや操作性

サイズは非常に手になじむ。下手に奇抜よりもこういうほうが絶対良い。シンプルだからこその上質さがある。DX160とかSR15みたいにフレッシュな感じでトレンドや独創性を追うのもいいけど、過度に目立たないデザインのほうがスーツにも合うし日常使いには向いている。なんというか下手に派手だと妙にオタクっぽくないですか?派手なカスタムIEMに色鮮やかな編み込まれたケーブルつけてる私服ダサいオタクってなんか嫌なので。

 

胸ポケットには入るけどちょっと縦長い感じが否めない。ズボンのポケットにはしっかり入るので問題無し。金属を削りましたっていう感じの外装と背面の滑り止めは上品なのだけど、6万でこれかとも思わなくもない(笑)あと一般人からすればなんだそのイヤホンの刺さる厚い板は?って見られそう。

 

操作性は文句なし。さすがはソニーって感じ。価格ドットコムやらでは動作がもっさりなんて言われているけど十分過ぎるくらいよく動いてると思う。別に音楽さえ再生できればいいしお気に入りの曲はブックマークやらするのでそうそうもっさりしていて困ることはない。UIも文句いわれているけどまったく問題無し。これで文句言うならあなたが設計しなさいよというレベル。ソニー信者ではないがオンキヨーのDAPを使ってソニーがいかに良くできているか痛感させられた。それにeイヤで触った中華DAPは独特なUIだったり、自前のmicro SD刺すとうまく読み込まれなかったりで散々な思いがあるのでソニーがたぶん一番優れていると思う。

 

ONKYOは日本製なのに曲の並び順が数字→アルファベット→ひらがな→漢字となっていて、探しにくいったらありゃしない。漢字の羅列なんてお経のよう。しかもおそらく音読みのみ採用しているせいで"花"という曲を探そうと思ったら訓読みの"はな"が読み方として正しくても"か"として探さなきゃいけない。漢字は音読みであいうえお順のようにみえて実はそうではなさそうだから困る。一方ソニーは数字→アルファベット→あいうえお順(ひらがな漢字カタカナ混合)となっていて探しやすい。

 

ソニーにはよくついている機能として最近追加した曲だけを聴くことができる。これがめちゃ便利。聞きたいからDAPに追加したのにそれをさがすのに時間が掛かるにはすごくストレス。ONKYOなら呪文のような曲やアーティストの並びから発掘せねばならない。また、追加した曲だけを聞けることで、アルバムに入っている他の曲達を聞くことができて新たな発見があることが多い。特に気に入った曲の入っているアルバムを探して買うタイプの人間にはもってこい。今まで気に入った曲だけプレイリストにいれてアルバムの他の曲は聴かないことが多かったので。

 

 

DP-S1Aとの比較

外観

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ZX300のほうがでかいんですけどそこまで差はありません。

 

音質

あんまし比較がネットにないのである程度両者聞き比べた上ではっきり言って

 

DAPの差なんてたいしたことない

 

その上で申し上げますと

 

DP-S1Aのほうがコンパクトで音の作り込みがうまい。正直好きなのはDP-S1Aの音。ZX300の音はウォークマンユーザーからなら濃厚で腰の据わった音は好ましく感じると思う。

 

NW-A35からDP-S1Aに替えたときはなんというか低音や中低音の厚みに欠けるように思ったが、慣れてしまうとDP-S1Aの音にはまってしまった。

 

DP-S1Aのほうが音は軽めだし中音は相対的に少ないし、デジタル感満載の押し出し感というのは少ない。けれども中音域が控えめなことから透き通る高音が楽しめて、とっても後味のいい軽やかな音になっている。低音も必用十分な量だけだから全体に被ることがない。ずっと聞いていたい音を出してくれる。音は柔らかいというよりもはきはき系で明瞭な感じ。今までウォークマンのような低音強め系が好きな自分に音のクリアさがいかに心地よいものかを教えてくれた。改めてDP-S1Aのよさに気がつかせてくれた。

 

音の広さは DP-S1A>ZX300

音の濃さは DP-S1A<ZX300

ボーカルの近さDP-S1A>>ZX300

ボーカルの明瞭さDP-S1A>ZX300

迫力 DP-S1A<ZX300

音の美しさ DP-S1A>ZX300

低音の鳴りDP-S1A<ZX300

低音の綺麗さDP-S1A>ZX300

中音の鳴りDP-S1A<ZX300

中音の綺麗さDP-S1A>ZX300

高音はすべてDP-S1Aの勝ち

使い勝手、電池持ちは圧倒的にZX300

 

DP-S1Aのほうがピュアよりな音。しかししっかりと低音もでるのでバランスが良い。とにかくクリアで聞いていて爽快。しかし電池があまり持たないのとイコライザーやデジタルフィルターを弄りすぎるとすぐにノイズや音飛びが発生する。ただデフォルトの状態の設定が物凄く良く練られた音をしている。それがイコライザーではまったく再現できない。

 

個人的にDP-S1Aの音が気に入ってるだけというのはある。ただDAPの差はそこまで大きくない。インピーダンスの高いヘッドフォンや特定の帯域を強調したものが欲しいとかでない限りDAPをわざわざ替えるのはコスパが非常に悪いと思う。イヤホン替えた方が費用対効果は高い。

 

しかしずっと使っていると持ち運ぶのはZX300になってきた。音はDP-S1Aのほうが好きだけれどもバッテリーが持たないので聴きたい時には電池切れということが多い。外出の時にバッテリーがなくなっては困るしポケット内でボリュームのつまみが勝手に回って音量が爆上がりすることもあるしつまみは緩くなってきたしで総合的な物としての質感とか完成度はZX300かな。やっぱポータブルである以上電池持ちは重要ですね。他のバッテリーが弱いDAP持ってる人はサブで買ったほうが良いと思います。電池持ちがいいだけで本当に聴く回数増えます。これはまじです。

 

あと元々DP-S1Aの2.5mmバランス派だったので4.4mmのケーブル買うと二度手間なので

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カイン Cayin PH-4X (4.4mm TRRRS to 2.5mm TRRSバランス変換アダプタ) PH-4X[PH4X]
価格:3990円(税込、送料別) (2020/11/3時点)

楽天で購入

 

これを買いました。アダプターはケーブル付きの野暮ったいものやよくわからない中華が多かったので中華の中でも信頼できそうなカインにしました。音質は劣化を考えてたら仕方ないのでもうカインを信じるしかないです。こればかしは。アダプターの分際で1万越えのものも結構あるので騙されないでほしいです。正直3000円でも高い。仕組み的には原価300円くらいだし。文句をいっても仕方ないですし需要がそこまでない商品なので割り切りましょう。ただこれ以外のやつはやめたほうが無難です。使い物にならず返品なんてこともあります。この製品かなり精度よさげで2.5mm側がややきつめにできていてがばがばになりにくそうです。

 

以上zx300のレビューでした