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JVCの名作FD01を買いました! FW01との比較やリケーブルについての感想


目次

 

 

はじめに

 

まず自分の今つかっているイヤホンやらは

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FX1100とFW01である。ヘッドホンはSONYのMDR-1Aを使っている。

 

 

買うに至った経緯

 

オンライン生活ではパソコンとにらめっこの日々が続き、音楽を聴きながら作業することが増えた。するとなんというか自分の使っているイヤホンやら音の傾向に偏りがあるのではないかと思った。

 

 

自分の持つイヤホンやらは低音が特徴的なモデルが多い。熱狂的な迫力とライブ感は素晴らしいのだが、どこか籠もるというか抜けきらない感じがした。そして閉塞的な日々が続くとスカッとした突き抜けるような高音が聴きたくなった。それを聴けば疲れた心がぶっ生き返すのではないかと。

 

 

 高音といえば個人的には嫌いなのだがオーディオテクニカが印象深い。イヤホンは風呂場の声のような定位の定まらない感じと芯のない音が嫌いなのだ。ただヘッドホンは良い物を作っている。

 

 

 ソニーの最近のイヤホンも高音がなかなか良い感じで低音も芯があって万人受けしそうな音で好印象であった。XBA-n3は頼りない外観だがなかなかの傑作という感じだった。一昔のソニーというと低音ここまで入れて小さいイヤホン、しかもハイレゾ対応すごいでしょ?って感じで嫌いでは無かったけど買うには至らなかった。ただ今回のn3は良かった。保留

 

 

 JVCのイヤホンを良く買ってきたから今回もJVCで買いたいという気持ちはあった。買うなら高音特化のFD01かFD02。しかし近所に試聴機がない。そうすると賭けで買うしか無くなる。以前に何度か試聴にいき、そのたびに違う感想を家に持ち帰っていたことを思い出した。高音系のイヤホンが趣味に合わないのは前々から承知であった。やっぱり低音の迫力が無いとお金を掛ける意義を感じなくなる。

 

 

悩みに悩んだ結果、FW01やFX1100、MDR-1Aは低音重視で聞いた限りその対極に位置するのがFDシリーズ、その中間がXBA-n3という印象であったから、下手に中間のものを買うより両極端のものを持ったほうが楽しいのでは?ということでFDシリーズをやっぱり買うことにした。

 

 

 

ちなみに以前JVCの方とお話したとき、開発陣的にはウッドの対極のメタルという思想ではないと言われた。これはおそらくBAのような高音一点集中のようなものを目指しているわけではなくてバランスをとりながら高音に寄せるというスタンスなのだからではないかと買った今では思う。

 

 

実際ネットの評判を見る限り高音特化と叫ばれるがドンシャリであるという意見もありそういうことであろう。まぁ音の傾向や善し悪しなんてその人の経験値次第の相対的なものでしかないからアテにはならん(笑)

 

 

FD01とFD02について

 

おそらくFDシリーズを買うと決めたらここで悩むと思う。

 

FD01は最上位モデルでノズル交換機能を持ち様々な音色を楽しめてケーブルのグレードもよい、一方FD02はそういう機構がないが値段が1万くらい安い。

 

ケーブルに関して言えばFD01のは歴代JVC史上最高の完成度と思われる。

 

というのもJVCのケーブルはクセがつきやすくてなんともいえず間抜けな感じなのだ。

 

しかし今回のはケーブルをただ布で巻いた従来の物とはことなり、しっかり巻きクセのつかないようにケーブルを塩化ビニルのようなもので包んでいる。

 

しかもLRに分離するところの造りが凝っている。

 

非常に好印象である。

 

それでは二者を整理し、音の違いを述べると

 

まずバランス接続するなら立派でよくできたケーブルも無意味。だからFD02はコスパがいい。だってバランス接続したらケーブルはお留守番だからね。

 

加えて音色はステンレスノズルの場合はFD02との差異はそうそう見抜けない。室内で聞けばわかるであろうが、その程度の差はリケーブルにより容易に埋まる。

 

ノズル交換は確かに魅力的だけれども、耳は当然何個もあるわけじゃないので1回使うノズルをきめたら交換なんてそうそうしないし機構がどの程度の耐久性があるかというとやや?ではある。

 

そう考えるとトータルのできはFD02が良いし1万円の差は大きい。

 

しかし迷ったら高い方を買えば幸せになるしJVCも喜ぶのでFD01を買おう(暴論)

 

ただぶっちゃけFD02が1万後半、FD01が二万中盤なのでぶっちゃけ"安い"

 

それにここだけの話、より高級な華やかな見た目をしたイヤホンたちより私はこいつのほうが素晴らしい音を奏でていると自信を持って言える

 

イヤホンの値段は高騰中で一昔前なんて3万は高級な部類でそれならヘッドホン買えよなんて言われてたのに、スマホの高音質化と音楽のより気軽な持ち運びとファッショナブルな若者文化としてのイヤホンはその地位を向上させた。

 

その結果いろんなメーカーが乱立し、10万超えるイヤホンが平気と売られるようになっている。

 

一応エンジニアとして言わせて貰えば、あの程度の精度しか必要なく、技術革新もそうそうなく簡単な機構のものがこんな高いのはどうかしてる。正直10万のイヤホンの本当の値段は高くて3万程度だと思う。(三万でも高いw)

 

ただそれでもありがたがってお金を払い、○○万の音はやっぱ素晴らしいなんて言うのだからそりゃメーカーもこうなる。正直音に関しては一定水準以上は投資額とリターンは比例してないと思う。

 

クソ耳と呼ばれても結構であるが、超高級イヤホン(見た目がすごくおしゃれ(?)でごつい)のを幾度も試聴したがこれすげぇなんてのはあんまない。ゼンハイザーのIE800は価値を認めるが。

 

超高級イヤホンは本当に特化型って感じでガラパゴス化している。

 

逆に言うとマニアにだけウケてたくさんは売れなくていいって思想なのだと思う。結果的に量産効果が起こらずに超高くなる。そもそも3万以上のイヤホンは飛ぶようには売れないからその上となると尚更。

 

そう考えるとある程度売れることを見込んで大量生産するJVCやオーディオテクニカやSONYは良い物を安く作れる(てか大手はそうしないと潰れる)

 

例に漏れずFDシリーズは素晴らしい。まだ普通の人がポンとだす価格ではないだろうけどマニア向けの特化型過ぎずに個性を見出してるので万人に勧められる。

 

このイヤホンのコスパはめちゃくちゃいい。是非超高級イヤホンと比べて見て欲しい。JVCの良い仕事ぶりを感じれるし私の言いたいことは伝わると思う。正直超高級イヤホンの値段は実際にはFDシリーズくらいが適正な値段だと思う。だからこのイヤホンは高級イヤホンとやり合える実力って評価する人いるけどそもそも高級イヤホンが値段に見合ってないだけだと思う。

 

ここまでの結論としてはFD01を買えば幸せになるけどコスパはFD02。音のレベルは非常に高いしどっち買っても間違いない。二者に違いがあるって言う人いるけどたぶんプラシーボかケーブルの差でしかない。そこで悩むなら高い方買ってその後に違う傾向のイヤホンなりを買った方が絶対人生楽しいで。

 

 

結果的に私はFD01を買いました

 

 

FD01の外観

物撮りの下手さは気にしないでください。こちらもわかっているので。こいつはリケーブルしてあります。その詳細も述べます。f:id:nekopictures:20210103023402j:plain

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しっかり掘ってある。わざわざ一個一個こんな狭さのところにしっかり文字を入れるのはなんだか大変そう。多くの過去作ではイヤホンコードの分離部分にモデル名を印字されていたのに対してこいつはお金がかかってそう。JVCはFX1100にしろMADE IN CHINAのほうがコスト削減分をしっかり反映してくれるから信用できる。

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ここがノズル交換部。デジカメのレンズ交換と同じ構造になってます。その○ぽちを写真の下の方向にグイっとやるとロックが解除されるのであとはくるっと回すだけ。結構力いるんじゃないかと思っていたけどそんなことなし。爪も傷がつかないと思います。しかしこの機構により若干ノズルと本体の間に隙間ができるのでそこに汗が入ったりゴミが内部に侵入するかもとは思います。まぁでも振動板やらの構造上はそんな影響はなさそうですけどね。

 

FD01の音の傾向と感想

 

巷で言われている通り高音寄りです。まぁJVCが低音メインのイヤホンが多かった故にその衝撃は計り知れなかったのであろう。

 

家にFD01が届いて最初に試聴した時の感想は

 

おいおいおい、こんな世界があるのかよぉ。想像の何倍も上をいった。なんじゃこの生き生きとしたサウンドは??気持ちいいよぉ。

 

まじでこうなった。目をまん丸にして数時間聞き入ったままだった。やっぱノイズにあふれた量販店ではこの感動は伝わるまい。

 

高音系イヤホンの良さを知ったのだ。まさか本当にここまで違うとは思わなかった。

 

ウッドシリーズが狭いライブハウスで熱気に包まれた音だとするなら、こいつの音は清流の畔で聞く野外フェスのような感じだ。

 

音は清流のような澄んだにごりのない音でキラキラきゃぴきゃぴしている。そしてどこまでも伸びーーーーる高音。後味はすっきり。

 

女性ボーカルには確かにぴったりだ。別物ってくらいウッドとはちがう。こりゃやべー。通りでアニソンには高音系イヤホンと言われる訳だと納得に納得を重ねた。

 

ウッドには女性の声の艶と魅惑の表現力を遺憾なく発揮させる能力があるが、こいつには若々しいフレッシュな声を殻を破るかのようにどこまでも伸ばし抜けが良い音を聞かせてくれる。

 

アイドルソングや女性の多いアニソンには本当にぴったりで若々しさとアイドルのもつきゃぴきゃぴな感じとさわやか青春ロック調のあの雰囲気をより強調する。

 

女性ボーカルだけかというと男性ボーカルにも適している。ただ男臭い曲を男臭いまま味わいたい人には向かないかな。

 

最近の男性ボーカルはみんな声高いからむちゃくちゃ向いてる。そのシャウトむっちゃ気持ちいいやんってなる。ボーカルの人の声の残響やリバーブが良く聞き取れるようになります。

 

バンド物に関しては熱気はウッドに任せるとしてこいつはバンドの全員の音を聞かせてくれる。ウッドはボーカルに気が集中するけど、FD01のにごりのないスッキリさは全体をまんべんなく聞かせてくれる。エレキのクリーンサウンドやアコギのちゃかちゃか音(ブラッシング)、そしてドラムのあの砂がはじけるような音は特に素晴らしいものになります。綺麗で粒がはっきりとストレートに耳に来て楽しませてくれます。

 

ベースはウッドより線が細くなります。ただどこいいてどんな音出してるかはわかります。むしろぼやけないので耳コピとかはしやすいと思います。

 

低音について

 

これが一番皆さんの関心事でしょう。

 

何を隠そう私は超低音主義です。そんな私に言わせればこのイヤホンは

 

"低音が薄い"

 

ただ低音と一口にいっても色々あります。ベースラインがブンブンブンな低音、ドラムがドンドンと鼓膜にやってくる押し出し感の強い低音、DJ系でありがちな超超小さなうっすら聞こえる重低音など様々。

 

このイヤホンは押し出し感は強くは無いものの弱くはなくて心地が良い。かなり絶妙なバランス。そしてベースラインは低音の強いヘッドホンやイヤホンだとブンブンブン、ベンベンベンな感じだが、こいつではダダダダダダとその豊満な音は芯のみ残してその面影はなくなる。そしてかなり解像度が高いせいか超超小さな低音はかなり拾ってくれる。

 

FX1100やMDR-1Aでは空間全体を低音が包んでいたような曲はその狭い空間をぶち壊して低音を弱めて、埋もれていたボーカルやアコースティックギターやハイハットの音を聞かせてくれる。しかし十分低音は残っている。

 

十分というのはスカスカではないということ。最低限これくらいあれば低音スキーでも楽しめるよねってくらいはでてる。

 

高音特化といわれがちなイヤホンだけど低音も全然いける。ある意味ウッドや低音中毒者のリハビリ用のイヤホンとでも言える。

 

ただ始めて聞いた瞬間は"なんこれ低音うっっす"ってなると思う。この辺は耳を慣らすしかない。

 

ハイファイハイレゾ何それおいしいの?低音が鳴りまくるのが正義みたいな私のような人種はイヤホンやヘッドホンも強い低音前提で探すが、それは蛸壺化を招くと理解できた。試聴で低音うっすいとすぐイヤホンを戻すようなことをしていたけど、それは新たな世界を知ろうとしていなかったのだ。

 

それに試聴では結構高音系のイヤホンやヘッドホンは周囲の雑音や試聴機の装着感の悪るさから本領を発揮できていないと気づかされた。

 

同じ低音系のイヤホンやヘッドホンを何台も持つことって意味あるのだろうか?そしてそれらを探すときに全体のバランスよりどんくらい低音が鳴っているかばかりに注目しすぎではないだろうか?

 

同じような傾向のものを持つのもいいがせっかくなら対極のものを持つ方が絶対良いと思う。

 

スカルキャンディーのような下品な低音が好きな人には向いてないしただ低音だけ欲しい人にも向いてない。でもFW01やバランス接続で大切なのは音源をいかにバランスよく鳴らし、瞬間瞬間の主役にフォーカスできるかということと気がついた人にはこのイヤホンは珠玉の逸品となり、いままでの世界観を壊してくれるだろう。

 

 

低音ばっかのイヤホンは確かになんか低音が良く鳴っていて安物との差別化できているから試聴機とかではわかりやすく音が良く聞こえるけど、家で静かに聞くとなんともいえず籠もっていて主役を邪魔する。

 

そもそも世の中最近は高音キラキラのBAがはやっているわけで、はやってるってことは多くの人がその良さに気がついているってこと。なんではやってるか?ってことをFD01は必ず教えてくれる。

 

 

ここまでは褒めたわけだが、BAD POINTをあげればその装着感の悪さ。こいつはかなり耳から外れやすい。シュアがけしても耳から逃げる。JVC史上一番自分の耳にあってない。そこを改善してほしい。それに言い忘れたけど低音をしっかりFD01で堪能するためにはイヤピをしっかり適切なものを選んで耳の奥にいれてがっちり固定すること。

 

やっぱり隙間があると低音は逃げていく。するとスッカスッカな音になる。なのでかならずイヤピは真剣に選ぼう。

 

あとよくできている筐体だけど傷がヘアライン加工してある部分において目立つことかな。これはJVC恒例である。

 

金属筐体であるが冬場冷たすぎるなんてことはないのでご安心を。

 

 

リケーブル等について

手持ちはonso05とonso03しかないのでなんとも言えないが、低音好きは絶対onso03か低音系のを選ぶべき。onso03をつけると急に低音増えて音が締まって(バランス接続のおかげかもしれないが)ロック向きのイヤホンになる。ハイトーンのシャウトはめっちゃ伸びつつ低音がドコドコある程度しっかり鳴る。純正より。

 

ただやっぱりこいつは低音を重視してないので最終的にはonso05を使って欲しい。onso05にすると急に低音がさらに消えるが、音の空間が圧倒的に広くなり高音のキラキラ感が増す。onso05がこいつの最終的な解だと思う。

 

音場がonso05はむちゃくちゃ広くしてくれる。これが伸びのよい高音と一緒になるとそれはそれは素晴らしい。限界突破とも言えるし音に嫌味が無い。見た目もかっこいいし

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onso05の低音量は低音スキーからすれば聞けない次元に突入するので始めにこの組み合わせから聞くと肩すかしを食らうとおもう。なので一旦onso03で低音しっかりだしておいて耳をじっくり鳴らして3ヶ月後とかにonso05をつけてほしい。すると"これか"という感じになる。

 

なお純正ケーブルは低音はonso03ほどいっぱいはでないが楽しく聞く上で最低限でてる。対して高音はキラキラで伸びるけどonso05には三歩及ばずという感じでバランスが良い。ただやっぱり長所を伸ばすなら高音系のケーブルに変えよう。

 

リンクから価格の比較のページに飛べます

 
 

 

ノズルについて

チタン、ステンレス、ブラスの3つで順に紹介しよう。

 

チタン・・・一番高音が響く。圧倒的に。低音は一番出ないけどこれは高音を邪魔しないためだろう。本当に研ぎ澄まされたキーーーンとシャープな音が出る。でも刺さることは絶対ない。

 

ステンレス・・・3つの中の中間のような感じ。高音もしっかりでるけどチタンより土台のしっかりした感じがある。FD02がこいつを標準搭載の理由がなんとなくわかるってくらい完成度高い。万人受けする音を出す。

 

ブラス・・・こいつは低音が一番出る。ただこれにすればむっちゃ低音がでるようになるわけではないことに注意。なんというか一番特徴的な音をだすのはこいつ。低音系の音を良く拾うのでロック向きだが、持ち前の高音の伸びやかさが失われる。ただエレキの低音とかの残響感に優れる。

 

一長一短なんだけど、それを解決する方法があって

 

片耳はチタン、もう片方をブラスにする。するとあら不思議、ちょうどよく高音の伸びと低音を楽しめる。非常に満足度高いのでおすすめ。

 

 

まとめ

fd01を一言でいえば低音好き向けリハビリイヤホンかな。もちろん高音好きが聞いても納得のクオリティなんだけど、低音しか聞いたことない連中が聞くとちょうどよく低音もでつつ高音がとてもきれいだから新たな世界を知れる。非常におすすめ。というかおすすめできるからレビュー書いてる。

 

商品の値段等は下記のリンクを参照してみてください。ポイントが付くので一番安く買えると思います。最安値が表示されるリンクへ飛ぶのでリンク先で比較してみてください。

FD01

 
 

 

なおFD01を最安の最安で買う方法をこちらにのせておきます

 

nekopictures.net