皆様はオールドレンズを使ったことがあるだろうか?
私はオリンパスユーザーということもあり、オリンパスのオールドレンズを使っている。そのことについてはまたいつか話そう。
オールドレンズは現代のレンズとは違い、独特のボケや逆光耐性の弱さを持つ。最近ではその特性を利用し俗に言う''エモい写真''を撮るために広く使われており、値段が高騰中である。
さてさて、オールドがどれだけ強い光に弱いのか実例を見せよう。
レンズは
ZUIKO AUTO-T 200mm F4
オリンパスOMマウント時代の望遠単焦点レンズである。詳しくはこちらの方のブログを見てください。
http://om-mania.lix.jp/om_zuiko/zuiko-auto-t-200mm-f4/
一応自分なりの感想としては名玉であると思っている。収差も少ないしボケるし上手く撮れるとこってり系のいい感じの写真がとれる。ただし、オールドレンズと言われるほど描写とかに強い癖がないからそういうのを求めている人にはオススメできない。
自分の中でこのレンズはよく分からないけどいい仕事してくれるレンズだと思っている。良いときはいい感じに立体感のあってこってりした感じになるけどそうじゃないときは可もなく不可もなくみたいな写真になる。
では本題だ。どっちが逆光でとったか忘れたが、まず正面からくる電車を撮影した写真を見ていただこう。
次に最後尾を撮ったものがこれ
どちらもjpeg撮って出しである。
明白に違いがお分かり頂けたと思う。一枚目は全体的に白っぽくなってちょっと眠いし色収差がそのせいで目立つ。二枚目はしっかりこってり色のりしてるし色収差は目立ってない。
二枚目の写真に電柱が映りこんでいるのには目を瞑っていてほしい。
最近のレンズでは逆光耐性も上がってこんなことないが、オールドレンズを使うのであればそういうことまで考慮して撮影せねばならない。ただ、上手くいくと綺麗に撮れるので癖になってしまう。最近のレンズでただオートフォーカスに任せた写真ならば家に帰って削除するだけかもしれないが、マニュアルフォーカスで撮った写真は一手間掛かっているので思い出になる。
オールドレンズは写真を撮るという行為の楽しさを思い出させてくれる。オリンパスのオールドレンズは安いからいっぱい買ってレンズの個性を味わうことができる。趣味って奥が深い。
追記:オールドレンズは逆光に確かに弱いがそれをうまく使えばなんともいえない幻想的な写真になる。特に光がにじんだうような表現をできるのはオールドレンズの特権であるように思う。
もちろん当時の技術者的には素晴らしいものを作ろうとしていたわけで性能が低いと馬鹿にしているわけじゃないし、名作のレンズはまったく現在のものとそん色なく映る。