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パナソニック LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH のレビューその2


 

まえがき

nekopictures.net

 

このレビューは去年の10月に行った。なぜまた書いているのかと言えば、あんまりに雑な内容なのに、かなりのアクセスを頂いてしまって困ったからだ。

 

 

 

そもそもカメラを初めて買ったのは2018年のことで、去年の10月は初めてのカメラを買ってからちょうど1年経った時であり、E-M1 Mark2を手にして半年目くらいのときであった。

 

 

カメラを持った喜びから、いろいろなところに出かけては写真を撮りまくっていた。しかしあんまいい写真は今もそうだけど経験不足で撮れていなかった。

 

 

自分の成長日記として始めたこのブログが、まさかここまで検索上位になるとは思わず、稚拙な写真や文章のゴミブログをたくさんの方に見て貰っているので申し訳なくなり、新たに書こうと思った次第。

 

 

もう数ヶ月でカメラ初めて二年目となるので前回のレビューの記事からの私の成長具合をあたたかく見守って頂けたらとおもいます!

 

 

1年使ってみて思ったこと

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7ヶ月前に書いたレビューの時と感想はそこまでは変わらないが、レンズの癖などがよくわかってきた。

 

 

色味は色温度が高くキヤノンほどではないが、オリンパスのレンズで撮影された写真よりも黄色っぽいことがある。ただ物凄く極端に黄色いわけじゃなくて誤差の範疇。しかし色温度は結構印象を変える。

 

 

オリンパスとシグマは寒色系、おおよそ色温度が低め、パナソニックのライカ(通称パナライカ)は暖色系で色温度がわずかに高い。

 

 

前者はシャープで先鋭的な印象を与え、後者は優しい暖かみある描写となる。

 

 

そういう意味でも当レンズとオリンパスのM.ZUIKO 25mmF1.8 または SIGMAの30mm F1.4 dc dnは使い分けができると思う。

 

 

好きな方を選べば良い。初めてカメラ買った人にはオリンパスかパナソニックLUMIXの25mmをおすすめする。というのも最短撮影距離(ピントの合う最も近い距離)がわずかに当レンズよりも短いので寄って写真を撮れる。

 

 

このレンズは使っていてもう少し寄れたらなぁなんて思うことが多々ある。

 

 

その他の点としては色収差がでがちということだ。これはオリンパスのカメラを使っていると顕著で、パナソニックのGX7においては何かしら補正がかかっているように修正されている。

 

 

なんやかんやパナソニックは意地悪だなぁなんて思った(笑)

 

 

とはいえ優秀すぎるレンズしかないマイクロフォーサーズマウントの中では、収差が比較的出やすい単焦点だ。GX7も収差が0というわけではない。特に玉ボケや細いものの縁がうっすら色付く。

 

 

ただキヤノンの安いレンズみたいなド派手な収差はでない。

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これはオリンパス機で撮影したものだが、ひげのあたりを観て貰えればと思う。

 

 

あとは多少の周辺光量落ち。この写真の右上の空のところがうっすら黒いのがわかると思う。

 

 

そのほかは画質やボケであるが非常に良好である。

 

 

画質はさすが単焦点というだけある。文句は一切無い。しっかり描写する。周辺まで実用的。そしてF1.4が使える。

 

そんなん当たり前と思うあなたは恵まれたレンズしか使っていない方だ。

 

 

かなりの多くのレンズで単焦点の開放(当レンズならF1.4)は使い物にならないことが多い。高くて重くて設計の新しいレンズでない限りフルサイズやaps-cでは開放を使うことを躊躇う。

 

 

実際に知り合いに大手三社のフルサイズセンサーのカメラと50mmF1.8を貸して貰ったことがあるが、安いレンズでは開放はもやのかかった感じだったり、収差がひどかったり、シャープじゃなかったり過度の周辺光量落ちをしてたり、といろいろ大変だった。開放が使えないことに疑問すら感じない人もちらほら。

 

 

そういうレンズは基本F2.8まで絞って使うと言っていた。

 

 

このレンズは35mm換算で50mmであり、標準レンズなんて言われている。同じくフルサイズの50mmF1.4を使ったとすると画角(うつる範囲)は同じになる。ただボケ量に差がある。

 

私もこのレンズを買うとき

 

"フルサイズ ボケ" "マイクロフォーサーズ 50mm ボケない"

 

など色々調べまくった。やっぱりマイクロフォーサーズはフルサイズセンサーの一部を切り取って写しているから同じmm数(焦点距離)のレンズであっても望遠になる。

 

 

焦点距離が長いほどボケ量が増える(同じF値の場合)のでマイクロフォーサーズの25mm F1.4でフルサイズの50mm F1.4に勝てるの?どれくらいボケで劣るの?などと考えてしまう。

 

 

比較画像はプライベートなものなので上げることができないが、やはりボケは負ける。フルサイズでも開放を使った場合50mmF1.8とマイクロフォーサーズの25mmF1.4で同じ距離から1m先の人物を撮ると

 

フルサイズは背景トロトロ、パナライカは背景が多少想像できなくはないくらいにボケる。

 

ただ被写体が3~4m離れてもフルサイズはボケている。マイクロフォーサーズではもうボケはそのときには無くなっている。

 

 

その際の画質を比較したが、それはパナライカの勝利であった。圧倒的にクリアで解像感があった。フルサイズの開放はレンズにもよるが無理がある。しかし拡大さえしなければ気にはならない。

 

 

ということでフルサイズのほうを50mmF2.8、マイクロフォーサーズを25mmF1.4で撮影すれば差はかなり縮まる。

 

 

もうこれは携帯性と画質のマイクロフォーサーズか、重いがボケ重視のフルサイズかといったところ。勿論フルサイズのいいレンズはかなり画質がよい。

 

 

私としてはそれでもボケ量で諦めきれず浮気を何度か考えてしまったが、実際にフルサイズを借りればわかるが、それ相応のボディを使わないとボケ過ぎることが災いとなってピントあわせが非常に難しくなる。

 

 

マイクロフォーサーズユーザーにとってはうらやまし過ぎる悩みだが、大切な一瞬でピントを外す恐れがあり、困る。

 

そのうえボケた写真ばかり撮っていると、背景がとろとろ過ぎて何撮ってるかわからなかったり、どこで撮ったかわからない写真を撮ってしまうこともあった。

 

 

ただとはいえボケによって絵になることは事実。そしてこのレンズのボケ量を少ないと思う方がいるかもしれないが私としては必用十分で適量だと思う。フルサイズユーザーの方もちょうどいいボケ量と口をそろえて言っていた。

 

それでも迷うならいっそフルサイズにすれば良いと思う。

 

 

 

使っていて気になる人がいるかもしれないのがAFの際に絞り羽が動くしゃこしゃこ音。動画を撮る人は気になるだろうけどそんな爆音ではないので自分にとっては許容範囲。今やこのレンズと言えばこの音というまである。

 

 

質感についてはプラスチックとゴム製のピントリングで悪くはないが良くもない。ただE-M1とくっつけたときの全体の佇まいはかなり良好。

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AFは爆速。ほぼ迷うことはない。というか手持ちのマイクロフォーサーズレンズでAFに不満があるレンズは一つも無い。どれも思い通りにスパスパピントが合う。

 

 

実写

 

JPEG撮って出しかrawファイルの直現像です。カメラを買ったことの無い方は勘違いされると思いますがかなり多くの方が作例でレタッチしたものをどや顔で上げています。それはレタッチの見本市であってレンズの描写とは関係ないと思っています。

 

 

まずは以前の記事のリベンジとしてお花から。

 

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花の表面の感じがいいですね。薄い花びらに筋肉質のような力強さを感じます。

 

 

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色は基本暖かめでやや濃いです。ポップな彩度の高さではないので観ていても自然な感じです。

 

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前ボケはこんな感じです。綺麗だと思っています。太陽が画面右上にあるので空は白とびしてます。ちょっと黄色っぽくなります。

 

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なんでここにチューリップ植えたんやろ

 

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中央部を拡大。ボケ過ぎるのでF6です。

 

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しっかり写っていると思います。

 

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さらに拡大するとこんな感じ。さすがにピントがシビアですね。でも花びらの一部はしっかり写っています。

 

 

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綺麗に質感が出ています。

 

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友人宅へ行った際良い感じの陽がさしててパシャリ。このレンズは花や夕方が特に得意だと思っています。この写真はF1.4で撮っています。F1.4とは思えないほど綺麗に描写されています。ピシッと写っているのにどこか柔らかいんですよね。(注釈:友人は引っ越したのでアップしました。)

 

お次はねこ

 

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影と光を意識した二枚です。暗めに撮るとなんとも上質な感じになります。そして明るめで太陽を画面右上に入れることでレンズに虹ができました。光源を入れても酷いゴーストやフレアは出ません。ただ収差がピント面に少し見られます。

 

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背景のボケと猫のピント面のシャープさを見ていただければと思います。二枚目が個人的にお気に入りでF2.8まで絞っています。こっちに向かってくるカップルの存在を残しつつやわらかにボケてます。三枚目ですが露出あげて背景の緑をもう少し若々しくさせたいとこですが、これくらいボケます。カメラから1mくらい離れてた気がします。ちょうどいい量できれいなボケだと思っています。

 

お次は風景

 

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まぁ普通によく映ります。換算50mmという画角は本当に使い勝手がいい。サッと撮って広すぎず狭すぎず絶妙な画角です。

 

 

テーブルフォト系

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テーブルフォトはちょっと自然な体勢で撮るのはきついかもです。少し距離を置かないと狭く感じます。自分の食べ物を撮る時は体を反らせて被写体との距離をとってボケ過ぎを防いで画面に収めることができます。向かい側で食べている友人を撮るにはこの上なくちょうどいい画角です。

 

テーブルフォトするならやっぱ15mmF1.7のライカがおすすめです。ただボケ量が明らかに劣るので難しいところではあります。

 

でもマイクロフォーサーズは小型なので周囲には気を遣わなくて済みます。AFも最短撮影域でも爆速なのでサッと取り出してサッと終らせることができます。

 

もしこれが一眼レフだと、、、

 

 

よっこらせ(でっかい黒いカメラとレンズをテーブルに置く)

 

ガシャ、ガシャ(周囲の人にプロカメラマンと思われる)

 

・・・・・(視線を浴びて友人含め気まずくなる)



 なんてあるあるにはなりません。

 

ただまぁ本気で撮るならフラッシュを使いたいところではあります(笑)

 

 

このレンズはやわらかくて暖かめの色なので食べ物にはもってこいです。おいしそうな感じが伝わってきます。

 

 

あとポートレートもおすすめできると思います。特に夕方に人肌を撮るとこれまたなんか良い感じになります。

 

 

あ、でもバストアップまでなら十分ボケるんですけどそれ以上広く写すとボケが大分なくなるのでそういうときは42.5mmF1.2とかの中望遠単焦点とかを携帯されることをおすすめします。

 

 

今自分の単焦点の構成が

 

 DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH (広めのスナップと少ないけどきれいなボケ担当)

 

LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH (万能の画角とボケ)

 

SIGMA 56mm F1.4 dc dn  (圧倒的なボケとシャープさ担当)

 

という感じで正直これは現状最強のコンビだと思っている。生まれ変わってもこいつらをまた使いたいと思うくらいだ(愚痴をいえば15mmがあと少しボケてくれれば文句ない)

 

 

バストアップ以上は56mmにまかせたりして役割を分担することでストレスをかなり減らせます。

 

 

要は0.3~2m以内の被写体にはボケ効果を発揮します。それ以上は中望遠単焦点の出番です。

 

 

最後にraw現像の部

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ss 1/2(ピントはしっかり合います)

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ss 1/6  めちゃめちゃ暗い場所でしたが三脚で長秒露光する友人の隣で手持ちです。都会の光が宝石のようで綺麗です。なお午前一時の社畜のひk、、、。

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ボケは綺麗なんですけどフレーム端は少し楕円というか潰れ気味の円となります。

 

以上です。


カメラ初めてまだ2年経っていないですが自分でいいと思った写真を撮っていこうと思います。