題名の通りだ。
キャノンユーザーは非常に怒るであろうが私は事実としか思わない。一応私も元キャノンユーザーだ。
ちなみにキヤノンと書くのが正しいが今の私には関係ないことである。
キヤノンは正直言ってカメラ界隈の頂点に立つメーカーだ。様々なシェアにおいて何十年間も世界一という偉業を成し遂げている。
そんなキヤノンが2012年に発表したのがEOS Mである。
はっきり言ってポンコツだ。自分が設計者であれば絶対世の中にはださない。
悲劇はそいつから始まったと言えよう。
マイクロフォーサーズやらによりミラーレスの可能性というものが話題になった時期である。
ただコンデジは元からミラーレスであり、キヤノンはそこのところで技術力をもっていたはずであるからしてなぜそのようになったのかは本当に謎だ。まぁキヤノンが出せば売れるがね。
今でこそのミラーレスだが当時は相当風当たりが厳しかったようだ。実際初期のマイクロフォーサーズカメラは使うに耐えないようなものであったらしい。しかしコンデジよりは画質がいい程度であったようだ。
今やハイエンドのマイクロフォーサーズカメラが7年前のフルサイズカメラより高感度耐性があり素晴らしいなんて誰が想像できたであろうか。
時は流れてキヤノンもミラーレスやらんとやばくねってなり本気を出し始めた。ただその本気が向かった先は、、、
おそらく初代EOS Mはキヤノンのカメラを持つパパのサブ機かカメラを持っていないママ用のものだったと思う。
ふざけているとしか思えないがEF-Mマウントレンズは8年で7本しかレンズを作っていない。しかもほとんどがキットレンズ用。
要はEFマウントのレンズをつけてねということだろう。パパは一眼レフ、ママはミラーレスという格好ならレンズを共有でき、大きさも文句がない。
しかし今やミラーレスは一眼レフよりも人気の選択肢になりつつある。
だって軽くて高画質で高性能だから。
ところがどっこいつい最近までのキヤノンのミラーレスは
低画質、低スペック、並の価格とかいう地獄であった。
KISS Mの発売はある意味画期的であった。その前身のM5あたりからふつふつとやる気がでていたが、ここにきてドカーンと爆発してくれた。実際売り上げが凄くよかったようだ。
おまけにEF-M32mmF1.4というレンズの発売はより一層EF-Mマウントへの忠誠心を高めてくれた。見捨てられたと思っていたマウントにLレンズ並の単焦点をだしてくれたのだもの。
KISS MというエントリーのKISSシリーズ初のミラーレスというのは新時代の幕開けのようでもあった。実際エントリーモデルとしてはスペックは高い。
だがしかし、悪夢は起こった。
それは
EOS R
おわりのはじまりだ
現状キャノンはEF、EF-M、RFマウントの3マウント体制となったのだ。勿論アダプターによりEFマウントには互換性があるが、ミラーレスの新規マウントというのは怖さがある。より一層EF-Mを孤立させたのだ。
ただでさえ不遇のマウントなのにこうなってしまってはお先真っ暗だ。
昨今のフルサイズミラーレスブームによりRFマウントは高級レンズやシステムの拡充が急ピッチで行われている。RFマウントのカメラは実用十分で値段も抑えめであり、なかなか良いスタートに思える。
フルサイズミラーレスのマウントをaps-cにも利用するなんてことはソニーとニコンが行っており、メリットが大きい。サブ機としてのaps-cという選択とステップアップのフルサイズという選択を消費者にさせることができるからだ。
RFマウントは高いがイイレンズをEFマウントのレンズよりコンパクトにそしてたくさん作っている。
一方EF-Mは音沙汰もない。KISS Mは馬鹿売れしたようだがこの様だ。
え?EFマウントのレンズ使えば解決っしょという人がいるが重さを考えるとアダプターをかますことでKISSの一眼レフと遜色なくなる。
それじゃぁミラーレスであるメリットが少ない。
RFはイイレンズをだしているのでそれだけでミラーレスである価値がある。
詰み である
そうなればカメラを良く知らないし調べもしない無知な人にブランド力で騙し売りするしかないが長くは続かない。
予言だけどEF-Mは近い将来なくなり、RFマウントに統一される。もっと言えばEFマウントの息の根を絶ち、RF一本でいくだろう。キヤノンの業績は最近傾きつつあり、多マウントでやっていくのはおいしくない。開発の資金の分散を招く。
だから買っちゃあかん。買うならキヤノンのEFかRFマウントのカメラ。
KISS M自体に愚痴を言えば、キヤノンのセンサー性能はソニーに大きく遅れをとっている。圧倒的にE-M1のほうがノイズレスだ。これは実体験。その上に同等レベルのキットレンズの描写やAFは圧倒的にオリンパスの勝利だ。キヤノンでは単焦点を絞らないとねこの毛並みを写すのは困難であったがオリンパスでは絞らずともしっかり毛並みまで解像する。
これを言うとマイクロフォーサーズはシャープネスかけた塗り絵という人がいるが残念ながらキヤノンのEF-Mのキットレンズは勝負の土俵に立つことすらできない次元で甘い。毛が一本一本うつるどころか塗り絵になっていた。初めてのカメラだったので何の疑いも持たなかったがオリンパスにしてからは幸せなことに毛が写るのは当然となった。
勿論フルサイズミラーレスを買えさえすればもっと写るだろうけど重いし目立つ。
EF-Mはコンパクトっちゃコンパクトだけどいろいろ中途半端。なんでも中途半端。マーケティングの鬼のキヤノンにしては情けない。