なんとなくマクロレンズほしいなぁと思ってキタムラでポチった。ということで
このオリンパスの60mmマクロのレビューをしていこうと思います。ぶっちゃけなんとなく買うって感じでも十分楽しめました。
このレンズのポイントは
1:1等倍のマクロ撮影ができる
高解像でコンパクト
マクロレンズらしからぬ高速AF
だと感じた。あとレンズフードを外して裏返して装着ってしなくていいのもめっちゃいい。手でフードを引き出すだけですぐに撮影できる。
全編ノーレタッチのJPEG撮って出しでお送りします。レンズ固有の色味の感じなど参考にしてみてください。
それでは外観編(物撮り苦手なのは許してください)
それではE-M1 MarkⅡのブラックとM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
レンズフードをこの状態から引っ張ると
こんな感じになります。このレンズは細長くて長いので少々不格好です。まぁカメラなんて性能さえよければOKです。
次にE-M1 シルバーとM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
相性は良くも悪くも普通な感じの見た目ですね。
お次にこのレンズのサイズ感。
13.5インチの標準的なノートPCのキーボードの上で撮影した一枚。こんくらいのサイズですね。
手で持つとこんな感じ。私の手のサイズは普通くらいなので多くの方は片手で持つことができます。このコンパクトさが本当に素晴らしいです。
このポーチは百均で売ってるクッションポーチ何ですけど、これがこのレンズには驚くくらいぴったりでレンズを傷つけないためにつけています。というか100円でこのクオリティは凄い。十分なクッション性もあります。ダイソーの電子辞書ケースやスマホのフィルムとかがおいてある付近で売っていることが多いのでマイクロフォーサーズユーザーなら絶対買うべき一品です。100円ですしタダ同然ですよね。
マイクロフォーサーズではあんまり見かけない距離指標?がついています。最近のレンズはそうそうついていません。しかしそういうのが大事な条件下でもしっかり結果をだしてくれそうですね。そうそうこのレンズは防塵防滴です。
それではここからが本題。
マクロ撮影について
高解像でピシッとした写真が撮れます。驚くほど良く写ります。表面の質感を伝えてくれるくらい凄い描写力です。
マイクロフォーサーズはフルサイズよりボケにくいですがマクロ撮影では効果を発揮します。ボケ過ぎるとマクロ撮影ではよくわからない写真になってしまいます。そしてボケさせないためにはF値を落としてその代わりisoをあげたりシャッタースピードを遅くしたりします。isoは1000くらいが無難です。シャッタースピードはオリンパスの手ぶれ補正により1/30でも撮れますが風などがあると被写体ブレをおこします。
それでは全編JPEG撮って出しでお送りします。
何が何だかわかりません。
イヤホンの筐体を撮影したのですが表面の凹凸ひとつひとつが鮮明に写し取られています。マクロレンズというだけあって流石ですよね。ここまで大きく寄れて写せるレンズはマクロだけです。たしかにめっちゃ寄れるレンズはありますが、それとは別次元の撮影ができるので、マクロいらねぇやろと思っている方は是非購入されてみてくだせい。
ボケも綺麗なんですよね。素晴らしい。
ロゴ撮りが実は一番難しくて、マクロのピントは本当に浅いのでF5.6に絞って撮りました。文字のそば以外は完全にボケてしまっています。
これも絞っています。絞らずに撮ると15の文字がにじみます。このときに始めてフラッシュをつかってバウンス撮影しましたが、やっぱりマクロは三脚固定してフラッシュを使うとより真価を発揮するとわかりました。
非マクロ撮影について
マクロレンズ=マクロしか能のない特殊レンズと思っている方が多いと思いますが、このレンズは普通に遠景もばっちり写ります。F値が控えめなこともあり、かなり解像度が高いです。そしてF2.8といえどさすがに焦点距離が大きいのでボケます。感覚的に50mmF2.8と60mmF2.8だとボケ量に差が結構大きいように感じます。
そしてレンズ側面についている
この丸いスイッチを切り替えることで焦点の合う範囲を変えることができます。今まで他社のマクロレンズを使ったときはそんなスイッチがない上にオートフォーカス激遅で"これはマニュアルフォーカスのレンズかな?"っていう感じ。凄くストレス。
そんな先入観があったのでマクロレンズは失敗するかもなぁなんて思っていましたが、このレンズはストレスフリーで良かったです。
では非マクロ撮影の作例ですが
おなかに子供を宿しているにゃんこ。驚かさない位置から撮影してます。ここは柵に囲まれているので彼らも私が近づけないことを知っています。レンズの色味は濃すぎずあっさり系ですね。それでは解像感ですが
これくらい写ります。当然換算120mmのレンズで撮影しているだけあって被写体との距離は3mくらいあると思いますがこの解像感。普通の単焦点レンズといえどここまで写るレンズは少ないように思います。
一般的な被写体であっても非常に良い解像感を提供してくれる上にオートフォーカスは0.4~∞に設定しさえすれば普通のF2.8スタートのレンズとして使うことができます。しかも結構ぼかすことができるのでおすすめです。 というか40cmから撮影できるあたり中望遠レンズとしても結構寄れる部類なので便利。
勿論マクロレンズなのでスイッチを切り替えさえすれば即効マクロもできるのでめちゃめちゃ便利。まぁ自分の場合はマクロ撮影以外では56mmF1.4を使うのでこいつを中望遠単焦点として使うことはまれですが、万一こいつしか持っていっていなかったときは普通に中望遠単焦点として使います。
まとめ
マクロでも中望遠でも全然いけるレンズなので、マクロしかできないレンズだなんて思わないでください。本当に良いレンズです。オリンパスの技術力の高さがわかりますし、PROレンズで使用されている押し出し式のレンズキャップや防塵防滴機構などかなり気合いを感じることができます。
サイズ感も手のひらに収まるくらい小さくて軽いのでお出かけのときにまったく苦になりません。そしてマクロの世界は非日常が広がっているので飽きません。是非とも購入を検討されてみてはいかがでしょうか?