マイクロフォーサーズの欠点として、同一焦点距離のレンズの場合、フルサイズよりも映る範囲がセンサーのサイズゆえに狭いのでボケている範囲が少なく、ボケが少ないと言われてしまう。
それを少しでも解決するには単焦点をそろえて開放で撮るしかない。フルサイズで解放から満足いくレンズは少ない。高いかデカいことが多い。
一方マイクロフォーサーズはどのレンズもコンパクトで安くて開放から安心して使える。
これはセンサーサイズが小さいので光を取り込む範囲が狭くて済むからだ。
ボケないボケないと言うけどそれは本当なのか検証しました。
Let's go!
25mmF1.4
作例とかは
適当にみといてくださいまし。
25mmF1.4の(パナ)ライカはフルサイズ換算で50mmF2.8ですね。どれくらいボケるか同一距離の被写体で見ていきましょう。
被写体までは距離50cmほど、背景までは2mないくらい
皆さんが気になりそうなとことしては
F1.4とF1.8
一枚目がF1.4、二枚目がF1.8
後ろの文字の色の滲み具合と中央付近の金属製の部品のとろけ具合が違いますが、言われなきゃわからない程度です。しかし少しでもボケが欲しいならF1.4を買って損はないでしょうね。
次にF1.4とF2.8
流石に先ほどより差が大きいですね。多少背景に何があるかわかりそうなくらいボケが減ってきました。しかし、実用上これくらいのボケでもなんら問題ないと言えなくもないですね。
ボケ過ぎるとせっかくの背景を台無しにしたり状況説明の余地をなくしますし。
F1.8とF2.8
こっちだとF1.4と2.8よりもその差が小さいように感じます。
F1.4とF5.6
辛うじてボケてるって感じですね。文字のボケ方が汚いです。それにボケの持つ空気感は感じられません。
F1.4とF7.1
次にF2.8とF5.6
まぁざっとこんな感じですが、ピントを合わせる被写体が近ければ普通に"ボケて"いると思います。
もちろんフルサイズのほうがボケますが、これくらい近いとピントがごくわずかな面にしか来ず、失敗写真となってしまう可能性もありますし、最短撮影距離が50mm付近のレンズは長めなのできついかもしれません。
それじゃあ次は被写体までの距離を変えてみましょう!
被写体まで50cm F1.4
被写体まで1mほど F1.4
被写体まで2mほど F1.4
さすがに被写体からの距離が離れるとボケは当然減りますが、被写体まで2mあれば適度なボケであると思います。
全身映すポートレートでない限りボケが少なくて困ることはあんまりないんじゃないでしょうかね。
では距離別に深堀しましょう
被写体まで1mの場合
これ以上はボケないので割愛しました。
F値ごとの比較をしましょう!
F1.4とF1.8
背景の文字に注目すると一目瞭然ですね。ボケによって被写体への集中度が変わりますね。背景がうるさいとやっぱり被写体以外にも気になってしまい落ち着きません。
この結果からはF値の差が先ほどよりわかりやすいですね。
F1.4とF2.8
だいぶ違いますね。しかし背景の説明をするならF2.8は適切ですね。ぼかせばいいと思われがちですけど、それだとせっかく京都で撮ったとか東京で撮ったとか、背景に名所が映っているとか関係なくなってしまい、どこでとっても同じような写真になってしまいます。
ボケが少ないことでこの写真はたぶんここで撮られたなとかがわかるほうがいい場合もあります。あと単焦点で集合写真を撮るとボケて顔が判別できなくなったりするのでこれはこれでよしです。
メリットはデメリットともなりえるのです。
次にF1.4とF4
ややまだ背景の文字がぼやけてはいますがボケ効果はどこへやらという感じです。
F1.8とF2.8
F1.8とF4
背景のボケ量でいくと、おおよそ被写体まで1mかつF1.4と50cmでF4が同じくらいにみえます
まぁそんだけです。
まとめ
被写体までの距離が離れるとF1.4とF1.8の差が大きくなりますが、ボケないかといわれると普通にボケていると思います。不満ならフルサイズ買うしかないですね。