こちらも参考までに
オリンパスのハイスペック大三元レンズのM.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 PROは換算80-300mm F2.8となる。AFは超高速であるが
こちらで述べたようにマスターレンズと同等の画質とはいかず少々ショックであった。
確かにマイクロフォーサーズなので望遠レンズといっても光学的には所詮150mm。そこにテレコンをつけて300mmを実現している。しかしフルサイズで300mmというと望遠というよりまだちょっと広角という感じがする。
忘れてはいけないのはフルサイズを基準にすればクロップして使っているにすぎないのだからセンサーが小さいほどレンズの性能に画質が影響される。フルサイズで撮った写真を毎回半分以上トリミングして使ってるのとほぼ同じだが画素数が多ければフルサイズのクロップした画像よりも質はよくなる。しかし遠ければ遠いほど画質はわるくなる。なぜなのかは知らない。概ね光が届きにくくなるか大気という媒質によって屈折率にムラができるせいだと勝手に思ってる。
光学的に150mmのレンズが性能を発揮できるのは何mとかいうのはだいたい実験的にわかっているはず。勿論ハイレゾショットで画質が何倍もあがることから画素数の影響が大きいことは言うまでも無いが。
つまり光学的に300mmと150mmは絶対的に遠景の画質に差が出てしまうのだ。
テレコンを使う理由としては機械的なトリミングを避けて光学的にレンズの焦点距離を伸ばそうという試みだ。
勿論レンズの構成枚数が増えるせいで光の強度が弱くなりセンサーに届く頃には多少劣化する。
どれくらい劣化するかはMTF曲線と先ほどのリンクを参照されたい
まぁめんどい話は抜きにすれば(どーせ私のうんちくに興味ないでしょうし)
彼は優秀なことに移動量がすくなく動きが小さい。ということで被験体になってもらった。
両方ともノートリミングなのだが換算300mmと600mmの差が大きいことはわかって頂けると思う。なお二枚目のとき、テレコンをつける操作の途中で移動してしまったのでコゲラくんは二枚目のほうが一枚目より遠い位置にいる。
何m離れていたかというと正直自信が無いが遠すぎず近すぎずで6m前後かなぁ?経験則で解像の限界付近。さてでは元写真とトリミングしたものを見て貰おう
これがマスターレンズの力だ。換算300mmとはいえ150mmのレンズでここまで写ったらすごいよねっていうライン。だってフルサイズの150mmのレンズの写真を半分くらいまで拡大してさらに思いっきりその半分以上トリミングしてこの写真が撮れるようなもんだから。
そしてF2.8というのは暗い森では助かる。500mmF5.6とかを使うのは本当に気が気では無い。F2.8のレンズを持っているからよいが明るいレンズを持っていないころの絶望感は凄かった。
さきほどの写真をもっと拡大すると
まぁ厳しいですわ。
お次はMC-20装着版
さすがに暗すぎですね。もっと拡大すると
明らかにマスターレンズの超拡大よりも画質がいい。ただマスターレンズも
変態解像をしてくるときがあるので時と場合によって使い分けるのがよいであろう。この写真のように換算300mmで点にならない場合はむしろマスターレンズそのままのほうが良い。というのもテレコンは二倍のせいもあるがキレが失われるからだ。そして暗い。
だが点になってしまう
今回のようなケースではトリミングよりもテレコンが有効
さらにトリミングしたのがこれ
マスターレンズの鬼解像を目の当たりにしているとさすがに少し輪郭が甘いがそれはE-M1側でシャープネス強調すればなんとでもなる。しかしこのレベルの解像をマイクロフォーサーズでできることに感動する。
ただまぁ正直好きなのは40-150mm F2.8 PROの名に恥じない
さてトリミング
もう一回トリミング
現状かなり満足。
これがE-M1 MarkⅡにM.ZUIKO 40-150mmF2.8 PROの力なのだ。この写りが欲しければテレコンは控えたほうがいい。五年以内にマイクロフォーサーズでも3000万画素時代が到来しより解像度が上がるとすればもう望むことはない。正直この写りですらアマチュアには十分であり、10年前のカメラマンたちはこの画質に驚くだろう。
マイクロフォーサーズマウントは本当に良い。これほどのレンズを一日中首にかけて歩き回ってもまったく苦にならない。